今回、DMMTVのプレミアムに入ってみました。今回だけの試みかもですが、面白いか評判聞いてから千穐楽の方見ようかなあと迷ってたので有り難かったです。
以下、ネタバレ感想です。
●第一部
人形劇風に八犬伝の伏姫編をやるのが面白かったです。最初は人形風の衣装だ、と思ったら「人形を動かす男士」と「声をあてる男士」に分かれてて本当に人形劇っぽさがある。やっぱりNHKの人形劇の八犬伝とか意識してるのかなあ。
八犬伝をやろう、となったあと本丸のみんなに協力を頼むところ、各キャラの担当曲、担当パートで頼むのすごく面白かった。これまでの公演を思い出しました。
本丸の日常部分も歌合を思い出しました。また歌合みたいな公演やってほしいなあ。短編集みたいなの。
最初は第一部をちょっと冗長ではないかと感じたんですが、全部見た後にここでしっかり篭手切の苦労とか描いてるから最後の映像とか余計にしみるんだな～と思いました。
●第二部
わたしは八犬伝は昔ドラマでちょっと見たな～くらいのふわっとした記憶しかないんですがそれでも途中「あれ、浜路って途中で亡くなったような……玉梓が子育てするような話あった？」とか思いました。でも、これってあくまで「篭手切が八犬伝をもとにつくった『新しい物語』」で、ハッピーエンドにしたいとか、玉梓をただの悪人にしたくないとか、そういう篭手切の願いが入ってるのかなと思いました。
これを機にちょっと八犬伝のストーリー調べましたがすごく長いんですね。それを「八犬士の集結と玉梓に誘拐された浜路の救出」っていうわかりやすい話にしてある。でもわたしは信乃以外なかなか名前が覚えられなかったです(笑)。まだ六人なのに……。あと結構頭が混乱してしまい中盤の記憶がない……。
第二部の物語全体としてはあんまりキャラクターの深掘りもないしもっと時間かけて描いてほしいなとは思うんですが、終盤の毛野が玉梓を切れないところはうるっときました。あんなに敵討ちを望んでいても親代わりだった人は切れない……。二人の親子関係はあまり描かれてないのに（むしろ前半で玉梓に虐げられる毛野が描写されたのに）、玉梓を切れない姿と玉梓が赤子を抱く姿だけで親子愛を感じさせるのすごい……。
大典太が玉梓役なの驚いたしハマリ役ですごかった……。水心子も真面目な性格なので法師役が似合う。『咲き誇れ 分陀利華』好きだから歌ってくれたの嬉しい。
見る前は浜路どうするんだろう、名前だけ出して姿見せないとか？ と思ったらまさかの豊前による一人二役。豊前と浜路が入れ替わるところとか「いかにも舞台」という感じでした。早着替えがんばれ～！
衣装が髭切膝丸双騎に比べて全体的に控えめかつ豊前の衣装の紐が見覚えあるヤツだったりするの、「本丸にあるものを活用した篭手切の手作り」だからだろうか。
●第三部
ステージ全体が映ったときに「この狭いステージでテレビでやってたあのジャンプやるの無理じゃない？」と思ったらステージから落ちてて、安全管理もっとしっかりしてほしい。
葵咲本紀で篭手切ひとりで歌った『未熟な私は夢を見る』が「夢を実現した」になっている……泣けてくる……。篭手切、ゲームで登場したときから好きなキャラクターだから嬉しい。
ちょっと一曲ずつはうろ覚えなんですが、桑名ソロがカントリーっぽさがあったり、いつもは和太鼓の曲が賑やかなマーチング風になってたりして面白かったです。
全体的にちょっと歌唱面が気になりました。音曲祭とか乱舞祭とかもっと歌上手かったと思うのでみんな初日で緊張してたのかもですが。
