感想等雑記

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志方あきこ『くれなゐ』感想

タイトル:くれなゐ
アーティスト:志方あきこ

 おもひで堂の再販で無事ゲット出来ましたので! ずっと名前しか知らなかったアルバムをやっと聴けて嬉しいです。和風な曲が比較的多いかな?
 『くれなゐ』、受注生産ということでしたが受注締め切りが早まったりして、やっぱり人気なんですね。
 以下、各曲感想です。

●各曲感想

01.恋ヒ数え 序

 『あやし』収録の『恋ヒ数え』とは全然違うんですね。控えめなBGMに繊細な高めのコーラス。その後ろでドン…ドン…と鳴る太鼓? がなんかいいなあ。

02.絢

 和風なような、中華風のような。最初の1分ほどは壮大な自然の風景、1分以降の楽器の増えたあたりからは、人の住む町……そんな情景が絵巻物のように流れていくのをイメージしました。メインメロディーの後ろの太鼓が好き。序盤から中盤はドンドドドンドンドンてほぼ一定のリズムを刻み、1:45~くらいに激しくなって、また一定のリズムに戻る……。コーラスは日本語なのかどうか聞き取れない……そもそもわたしは歌詞の聞き取り苦手なんで、志方さんでも刀ミュでも歌詞カード見たら思ったのと違ってたことが多々あります(笑)。

03.雨やどり

 ピアノの曲。全体的にしっとりしたメロディーで1:06~の跳ねるような音が雨音をイメージさせます。最初は絶え間なく降る雨が1:06から一粒ずつの音が聞こえるようになってきて最後は雨が上がる……みたいな情景をイメージしました。

04.流転

 メインはオルゴールっぽい音かな? あまり楽器の種類わからないのですが、ちょっと金属系かなと思って。「流」の文字がタイトルにあるように、スピードは流れるようにやや早めの曲。全体的に切ない雰囲気があるように感じます。

05.刻のハザマ

 ちょっと不穏な曲調から始まります。ゲームだったら、主人公の知らない場所で誰かが内緒話をしているような雰囲気。1分ちょっとの曲ですが、どんなドラマがあるんだろうと想像してしまいます。

06.Se l'aura spira

 『廃墟と楽園』収録版の幻想的な雰囲気と比べるとにぎやかなアレンジです。『廃墟と楽園』バージョンが全体的に「綺麗、幻想的」ならこちらは幻想的でありながら37秒~がにぎやかで楽しそうな感じ。この曲好きなので何アレンジでも聴きたい。実際花帰葬サントラやオルゴールCD『VILIDIAN』で5バージョンくらい聴いてますが、どのアレンジもそれぞれいいんですよねぇ……。他のと聴き比べると、このくれなゐアレンジが一番歌曲版に近いかも?

07.渇きの丘

 オルゴールCDの『VILIDIAN』でもお気に入りの曲です。こちらは笛がメインの演奏で、雰囲気がガラリと違います。最初は笛のソロで始まり10秒~楽器が増えてテンポも早まり、メインの音の後ろで鳴るジャッジャッジャッと迫るような音に焦燥を感じます。一度少しゆるまって39秒頃~また迫るような音が入り、転がるようなハイテンポな音のあとメロディーが遅くなるとスッと締まり曲が終わる。1分という時間にみっしりと音が詰まっている感じ。すごく好きです。

08.幽明

 花帰葬サントラの曲ですね。ピアノの曲。しんみりするような、切なくなるような曲ですが、メロディーが好き。
 何度も聴いてたら気がついたんですが、小さく鳥の鳴き声が入ってますね。鳥の声から始まり鳥の声で終わる。「幽明」という言葉、わたしはこの曲タイトルを見るまで知らなかったんですが「明るいことと暗いこと」「この世とあの世」って意味の言葉なんですね。「幽明界を異にする」になると「死に別れる」という意味になると。へえ~。ピアノがこの世で鳥の声があの世(天国とか?)なのかな……? それとも鳥の声の方がこの世でピアノの方が……? などと考えました。

09.The sky of twilight

 こちらも『VILIDIAN』で気に入っていたメロディーの曲です。なんかこちらのアレンジだとすごく「ゲームっぽい曲」と感じました。ちょっと機械文明の栄えた街とかにかかっていそう。始まりからテンポよくて好きなんですが50秒~に入るピアノ? の音も好きです。最後もこのメロディーで終わっていくところ好き。

10.伝える言葉を

 ピアノから始まり途中から音が増えていく。ピアノのメロディーがだんだん盛り上がり、楽器が増えて明るい雰囲気に。1:05あたりからゆっくりとした穏やかな音になり終わっていく。何か大切なことを伝えられて心穏やかになったのかなあ、なんて想像します。

11.ナゾ?

 にぎやかで軽やかなテンポの曲。いろんな音がして面白い。これも花帰葬サントラにもある曲ですね。33秒くらいのぷわぷわした(?)音が気の抜けた感じで好き。

12.西風の贈り物

 アルバム『Navigatoria』ではボーカルつきの曲ですが、こちらはインストゥルメンタルです。『Navigatoria』版は癒し系、暖かくゆるやかな風のイメージですが、こちらはそれよりポップで軽やかな風という印象を受けました。

13.風炎

 和風な曲。明るくにぎやかな感じで、こちらもゲームの和風な村とかにかかっていそう。笛や太鼓、鈴や何か弦や金属の楽器(楽器疎くて何かわからないんですが)さまざな音が重なっています。32秒~あたりのメロディーが特に好き。笛の音が聴いていて気持ちがいいしあと後半のシャンシャン鳴る鈴がなんかいいな~と思いました。

14.くれなゐ

 こちらも和風な曲。最初は静かに始まり、真ん中は明るめで、どこか勇ましさのあるメロディー。最後はまた静かに終わっていく。静かなメロディーが明るくなる前の19秒~の10秒間くらいの音と、笛のメインメロディーの後ろで三味線かな? 弦の和楽器の音がずっとしてるんだけど48秒からそれがペペぺン♪とちょっとメインになる所好き。この曲も約2分の中でいろんな味の楽しめる曲。
 実はジャケットのイラストのイメージから勝手に『くれなゐ』はゆったりした曲をイメージしていたので、こんな曲なんだ! って思いました。『VILIDIAN』だとオルゴールだから明るめなのかなあと思ってたので。