感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

【ネタバレ】壽 乱舞音曲祭感想 1/19夜公演&23日夜公演(千穐楽)

 感想を書こうと思っていたのに、気づいたら千穐楽でした。村正公演も何回か見たかったのに、あまり体調がよくなかったりいろいろで結局初日と千穐楽しか見られず……BD特典にいろんな部分の回替わりたくさん入れてほしいです……。


●変わったところ(見逃し多いかもですが…)
第一部
・瑠璃色の空 日向→村正
・ゆめのあと 膝丸→豊前
・太刀風 膝丸→村正
・かざぐるま 膝丸→村正

第二部
・KIZUNA 膝丸→小狐丸
・約束の空 松井江→村正
・Drive→Impulse(蜻蛉切・村正)
(回替わり 1/19兼さん&大倶利伽羅、1/23大倶利伽羅&豊前江)
ソロ 小狐丸、鶴丸、加州

●1/19夜公演の感想
 すごく久しぶりの村正! 蜻蛉切との「脱ぎまショウか?」「脱ぐな!」というお約束のやり取りだけで笑顔になれてしまう……。村正パワー……。

 『ゆめのあと』が江が勢揃いしてる……?  膝丸が抜けるの寂しいなあと思っていたのですが、江が好きなのでこれはこれで嬉しい……。
 『序章』の最後の方で陸奥守だけが刀を抜かずにいるところは何回見ても意味深だなあと思います……。
 今回、虎徹三兄弟の海の歌のところで泣きそうになってしまいました。「見えない敵が相手でも、逃げない、目をそらさない、諦めない」と歌うところが、物語としての敵、というのもあるのでしょうがこのCOVID-19下でも演劇を諦めない、という意味にも感じました。第二部ラストの刀剣乱舞でも「倒せぬ敵などあるものか」って常に「諦めない」というメッセージを送ってくれるのが本当に心強く感じます。
 『太刀風』の葵咲本紀メンバー勢揃いのお披露目は初めてなのでは? 背中合わせに立つ蜻蛉切と村正を見て、これ見たかった!って思いました。特別に村正派推しという意識はなかったんですが、こうして揃っているのを見たらとても嬉しい……。
 村正がいるのがとにかく楽しい……って感じでした。村正じゃないと出来ない盛り上げ方が出来るというか。「キャー大倶利伽羅~!」とか、他の男士じゃ出来なさそう(笑)。最後の挨拶で村正が元気よすぎて「明日みんな裸だったらごめんね」って加州が謝るとか、もう本当に笑えました。
 最後の挨拶、蜻蛉切の「無事ここまで公演が続けられた」という言葉、演劇の危うさを感じました。きっとみんなすごい不安やプレッシャーの中でこうして公演を届けてくれてるんだな……と。

●1/23夜公演(千穐楽
 最後の三日月と小狐丸の挨拶が泣けました。「平坦な道ではなかった」って言うの、突然公演に出られなくなったり公演中止になったり、本当にずっしりきます……。「この本丸はこんなに大きくなりました」っていうのも、五年前のトライアル公演が評判悪かったらこんなに続かなかったわけで。わたしは2017年から刀ミュを見始めましたが、この三年でも本当に予算がどんどん増えてるな……っていうのが目に見えてわかりましたもん……乱舞祭2018で山車が二台も出てきた時目を疑いましたもん……(笑)。最初は階段しかなかった舞台だったのに、どんどん舞台装置が豪華になって回る岩とか床とか序盤にしか使わない電飾(KOTEGIRIGOU GO)とかどんどん豪華になってくの本当にわくわくしました。三日月の「俺たちは前に進み続ける」っていうのも、常に新しい挑戦をし続ける刀ミュをまさに表していると思いました。歌合では本当に「新しい体験」をさせてくれて……(わたし歌合のこと「体験型アトラクションだった」ってすごく思います。あれは本当にすごかった……実際に体験出来てよかった……一年前のことなのに、終盤のあの会場の雰囲気がまだ思い出せます)。これからはCOVID-19の影響で予算が減ったり舞台上にも観客にも制限をかけたりしないといけなかったりで、いろんなことが出来なくなったりするんでしょうけど、その制限の中でもきっとまた素敵な作品を見せてくれるだろう、という信頼感があります。
 ライブ配信、本当に楽しい時間でした。素敵な五周年祝いを見せてくれてありがとう……。

●ところで加州新ソロについて
 ライブ配信、再ライブ配信とじっくり聞いて「やっぱりお相手は死んでるね?」という気持ちが強くなりました……。なんか「あなたの幻」みたいなこと言ってなかった……?

・気になったワード
「灯りさえない場所でいつか会いましょう」→死後の世界では?
「夢で会いましょう」→現実で会うことは不可能=死んでるのでは?

 でも加州は基本的に対審神者への愛を歌ってると思うので、そうなると必然的に「死んだ相手へのラブソング」になるよな……というのは思います。

※わたしは常常「刀ミュの刀剣男士は『点』であり『多重』である」と思っていて、それどういう意味かというと「刀ミュ本丸の刀剣男士」という『点』でありながら、「観客たる審神者の刀剣男士の存在を背負う」という『多重』の存在である、ということです。「わたしの本丸にいる男士」と「刀ミュ本丸の男士」は完全なる別個体(点)だけど「主!」と呼び掛ける時に彼らは「わたし/あなた/どこかの誰か…の刀剣男士を背負っている」(多重)と、思います。だから「観客の皆さん」や「審神者の皆さん」ではなく「主!」と呼びかける。刀ミュ本丸の男士という点でありながら、数多の審神者の刀剣男士を背負う多重の存在だから。(何を言ってるのかわからないと思いますが刀剣男士は六次元くらいの存在だからそういう「点であり多重」ということが可能なんだ……という妄言を前提にいろいろ話します)
 
 そうなると、加州がラブソングを歌いたい相手は常に「2205年には死者」なのです。だから生まれ変わりがテーマの歌が多い(『解けない魔法』『見つめてくれるなら』『kiss for all the world』……『情熱のSymphonia』も含まれるかもしれない)。でも『No life without you』でそのまま『解けない魔法』にいった流れで「加州大丈夫そうだな」って思ってしまう。悲しい歌のときかわいそうって思ってしまうけど最終ハッピーエンド掴み取りに行くだろみたいな安心感?
 加州に限らずミュ男士はハートが強そうというか、最終ハッピーエンド掴んでくるだろう、みたいな安心感はいつもある……本公演のストーリーが基本的にあまり後味悪くないからかな。いや最初の阿津賀山からしてハッピーエンドとは言えないんだけど、悔いがないとか多少救いのある形になるとか、そういうエンドなので……。

 でも『Blue Light』はあんまり希望ない感じですね、No lifeの悲しみフォーカス版という感じ……No lifeはもちろん悲しみを歌ってるけどそれ以上に「死への過程も含めてあなたの人生を愛してる」 みたいなとこがあるような気がする……。

●ディレイ配信を見て
 通しでまともにじっくり見れたのは一回なのですが、好きな歌だけ何回も見たり気になったところを巻き戻したり出来るの最高です……。

・三日月の表情が気になる
 手合わせから『ゆめのあと』に入るとき、三日月が鳥の鳴き声に足を止めて、振り向くといつもなら見せない戸惑ったような悲しいような……いえ悲しい、ではないのかも。遠い、今はいないひとを見るような、届かないものを思うような……そんな顔を見せるところ。普段は心を見せない三日月が、不意に見せてしまった表情……という感じでした。そして鳥の群れを眺めて、振り向くときにはまだ少し険しい顔をしているけど『ゆめのあと』が始まる時にはもういつもの凛とした三日月の顔になっている。ほんの数十秒だけれど、胸に迫るものがありました。三日月が何を思っているのだろう、と思いながら何度か巻き戻していたら、BGMが「この花のように」のメロディーであることに気づいて、「あの鳥のように飛べたなら」と思うものが、三日月にもあるのかもしれない、と思いました。『序章』に入るときの少し悲しげな微笑みも、気になります……。

・リピートしてた部分
 第一部は『未熟な私は夢を見る』と『のら猫二匹』~『まほろばに』までを繰り返し見ました。江のすていじは最高に可愛い。加州と安定も最高に可愛い……。『かざぐるま』と『まほろばに』は本当にとてもよかった……特に『まほろばに』はすごく神秘的な雰囲気で心が洗われるような気分です……。
 第二部も江が可愛い『断然、君に恋してる!』と、『Blue Light』~『Scarlet Lips』をよくリピートしてました。浦島くん、キュートな歌とのギャップがすごいね……可愛い男の子から大人のイケメンに一瞬で成長したみたいな……。

上着の扱い方
 初日か二回目? に初めて「半端に上着を脱ぐ(めくる?)」のを見たとき「えっなんで? なんで半端に脱いでまた着る? 一思いに脱ぐか着てるかどっちかにしたら?」って半端さが気になってしまったんだけど、普段の第一衣装の裾をひらひらさせてるみたいな感覚なんかな……?