感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

【ネタバレ】江水散花雪(1/30公演ライブ配信)感想

 まずは無事開幕されてよかったです!
 今回に備えて『結びの響、始まりの音』を見ていたのですが、見ていてよかったなあと思いました。見ておくのおすすめです。

 では以下から感想です。パンフレットも既読なのでパンフレットの内容もふれます。そちらもネタバレ注意です。

第1部

●全体的な感想

 面白かった! そして新しい謎が提示された! 東京心覚から、この「放棄された世界」というの、ミュの中でも重要なストーリーになるのかな……? 刀ミュでは「放棄された世界の人間は狂暴になってしまう」という設定が明かされました。ゲームの中でも敵だらけなのは、そこにいるのは「かつてひとだったものたち」なのかなと思うと、ちょっと怖いような、悲しいような……。
 山姥切国広の台詞から山姥切長義が本丸いることが判明しましたが、ながよしは今後出たりするのかなー。歌って踊るながよしが見たい!
 また東京心覚みたいに混乱するかな……と最初は身構えてしまいましたが、今回は普通にストーリーの理解しやすい作品でした。歴史の知識があんまりないから「吉田松陰? なんか学習塾作った人だよね? それがそんなに歴史改変に重要人物かなあ……?」と思ったのですが、作中でしっかりそのへんを説明してくれました。今回は南泉が「歴史をよく知らない」という役回りになってました(大事にされてた刀だから外の事情がわからないって感じなのかな?)。
 現在の歴史より「よりよい世界」になりそうな「歴史改変」。南泉は「戦争が起きず犠牲者が少なくなるならこの世界でもいいじゃないか」と言いますが、政府はこの世界線を放棄。そして兼さんは「現在政府が『正しい』と決めたこの世界の放棄が、『本当に正しいのか』はわからない」とはっきり言う。今は正しいと思ってやっていることが、本当は正しくないかも、と。そしてもし正しくなかったら「ぶっとばす」と。なんだかわたしはこの言葉に嬉しくなってしまいました。だって、きっと審神者も今「政府のすることは正しい」と信じてその命令下で仕事してるけど、もし政府が方針転換した時って審神者は「政府に切り捨てられる側」のような気がしてて。だから、その時にこの子たちは味方になってくれるんだな、と……変な解釈かもしれませんが(でもゲームの特命調査とか、ちょいちょい「審神者と政府が不仲」みたいな台詞が入りません? なんかこう……アヤシイ感じがあると思うんですよね……)。
 今回のラストも、パライソみたいにエンディング曲はなく、舞台らしく出演者がお辞儀をして第一部が閉幕。今後はエンディング曲はやらない方向になるのかな? まあ今回は『刀剣乱舞』がほぼエンディング曲状態でしたが……(あまりに出てこないから今回は『刀剣乱舞』歌わないのかと思った)。

●各キャラクターに関して

・南泉一文字
 全体通して動きも役回りも可愛かったなぁ。井伊にお菓子をたかるとこ可愛かったです。おやつ大好きなネコチャン……(笑)。
 あとダンスがすごく上手い! 最初のソロのダンス見た時「ダンスがすごい!」って思いました。

小竜景光
 小竜はゲームだと「飄々として読めないキャラクター」って印象ですが、ミュだと顕現したてなのもあってか「素直で好奇心がある」って印象を受けました。これまでの刀ミュだと「もとの主の傍にいたい」というの多かったですが、小竜はもとの主ではなく吉田松陰の傍にいて「もとの主を別の角度から見たい」というので、好奇心が強いのかなあと。

大包平
 大包平は原作通り「まっすぐないいやつ」だなあと。大包平、態度は大きいけど本当に底から「まっすぐないいやつ」って印象があります。隊長の任を絶対にこなそうとする、その為には不本意でも他者に教えを乞う、最後まで絶対にあきらめない……最高に大包平でした。

肥前忠広
 最後の方で「俺が連れてこられたのはここが放棄されるからか」って言ってて「何も聞いてなかったの!?」ってびっくりしました。てっきり事情は知ってて来てると思ってて……。だから暗殺とかも「放棄される世界になることを防ぐため」と思ってたんですが、単純に「歴史をもとの流れに近づけようとするため」だったわけで……いや、結果としては「放棄されないようにする」と「歴史の流れを戻す」は「同じ行動(本来死ぬ人間の暗殺)」になる気がするんですが、なんか……すごく「刀剣男士としての任務に忠実」だなと思って……この子こんなに真面目なんだ……と意外な一面を見た気がしました……。

和泉守兼定
 兼さんがすごくかっこよかった……パンフレットで極姿で登場することは知ってたんだけど、まさかソロ曲と共にかっこよく登場するとは思わず……かっこいい!!
 言動が土方さんに似てるなって思いました。先に『結びの響、始まりの音』を見てたので……修行で見極めた「核」、その中心にあった「兼さんの目指すもの」は「土方さんみたいな強くてやさしい人になりたい」だったのかなって……いろんな部分でぐっと来ました……。大包平に「お前はそれでいいよ」とか肥前を抱きしめるところとか、結びの響で土方さんから兼さんが受け取ったもの。兼さんは、土方さんの生き様を受け継いでるんだなと思いました。
 「もしもを想像する」みたいな歌が、歌とも台詞ともつかない歌い方で、不思議な印象を受けました。新選組が存在しなくて薬屋が繁盛している土方さん……商人として、「刀を振らない人」だったかもしれないな、と思いました。この世界が「正しい歴史」だったら「刀剣男士和泉守兼定」および「刀剣男士堀川国広」は存在しないんだろうな……(その他幕末メンバーも)。

・山姥切国広
 ステとはまた違う、口数の少ない山姥切国広。ステは「成長していく」姿が描かれましたが、ミュでは既に「成長した後」という感じ。口数が少ないのは「新人の刀たちに予測不能な事態が起きることを教えたい」なのかな、と思いました。
 山姥切国広が隊長をつとめた際に「誰かが折れた」ことが明かされましたが……これ、「最初の一振りだった歌仙兼定」だったのでは……と真っ先に思いました。「誰が最初の一振りなのか」という言葉を濁した意味、それは「折れた刀が最初の一振りだったから」なのでは、と。これまで登場した始まりの五振りの刀たち(加州、蜂須賀、陸奥守)は「最初の一振り」らしき言動はない。加州は阿津賀志山で隊長に選ばれたことをひどく喜び(これまでに隊長の経験がない?)、蜂須賀も天狼傳で「至らない隊長」と隊長経験が少ないような発言がある。陸奥守にはこれといった判断材料がないので陸奥守が最初の一振りの可能性はありそうですが、「刀ミュに歌仙兼定がいない」ことを踏まえると、彼が「折れた刀」なのでは、と……。いや完全に妄想なんですが。わたしはずっと刀ミュが「最初の刀」に触れないのは「刀ミュ本丸は特別な本丸で最初から五振りともいた」という設定なのかな、と推測してたんですが(天狼傳で加州が蜂須賀と付き合いが長いような発言をしていたような覚えがあって)、ゲームと同じく「最初の刀」がいるみたいですね。
 最後のところは「待てー! 隊長は全員生きて帰せって言いながら自分を勘定から外すなー!」って思ったので大包平が来たときは「大包平! 大包平が来た! 絶対お前は死なせんぞ!」 みたいに思いましたね……。
 「やっとお前のところに行ける」という台詞、上記のようにわたしは最初は「折れた誰か=歌仙兼定か?」と思っていたんですが、この台詞でもしかしてもっと親しい間柄で「山伏国広」だったりするのかな……? とも思いました。で、「最初の刀として主殿のところに絶対に帰れ」と言われて、自分を最初の刀と言いたくない……とか、そーいう理由なのかな? とも。山姥切国広、刀ミュに新しい謎を作るなあ。

第2部

 細かいことは忘れてしまったので、一言ずつ……。

1.全員で歌う曲
 かっこいい系の、マイク持った歌でした。衣装が「コート的な第1衣装、それを脱いで第2衣装、さらに脱いで第3衣装」って流れから変わりましたね。最初の衣装から、上着を着る形式になってる……。

2.南泉と小竜のデュエット
 明るい歌でした。金髪コンビだな~と思いながら見てました。

3.兼さんのソロ
 ずっと見たかった兼さんのソロだー! 結びの響も天狼2020も、本業歌手の国広がソロ担当だったから、ソロが単純に嬉しい。兼さんの声が好きなので……。
 内容はかっこいい系のラブソング? 次回ソロあったらバラード系も歌ってほしいなあ。声質的にバラード似合うと思うので……。

4.大包平肥前のデュエット
 なんかラップっぽい? 変わった感じの歌でした。小竜&南泉みたく、髪が赤系のコンビだ……。

5.山姥切国広のソロ
 さっきまでの明るさとうってかわって静かな曲。歌詞の内容がよくわからなかったですが、悲しい系の曲……? ディレイでじっくり聴いてみたいなと思いました。

6.全員の明るい曲
 内容覚えてないんですけど小竜が投げキスしてた……? 幻覚……?

7.太鼓曲、漢道
 実は「そろそろ『漢道』が復活するのでは……次の乱舞祭とかで」と思っていたのでここで復活かー! と思いました。最初の太鼓曲だからこそ、五周年を過ぎた今どっかでリバイバル(?)されると思ったんです。メインメロディーはほとんど変わりなく、イントロと間奏がアレンジされてましたね。「もう迷わない」の台詞は山姥切国広が担当。途中までは「修行に出た兼さんかな?」と思ってたので意外でした。

8.遡行軍の歌
 びっくり、遡行軍の歌だ……。遡行軍ってわたしは歴史修正主義者(人間)が「濫造した刀」だと思ってたんですが(ゲームでも正体についてほとんど言及されないので完全に想像)、ミュでは結びの響で「物語なき刀ではないか」と言われ、葵咲本紀では「刀剣男士と変わらない」と言われ……結局はっきりと正体はわかってないんですが、この歌も新しいヒントなのかなあ、と思いました。

9.刀剣乱舞~カーテンコール
 毎度お馴染みのカーテンコールですが、今回は遡行軍役の人たちが頭の着ぐるみ(?)を外してましたね。今までの公演は外さないままだったので、ちょっと驚き。

●その他

 兼さんが「幕末に詳しい中で自分が修行から戻るのが一番早かったから来た」って言ってるので、他の修行に出たキャラクターも次に本公演に出るときは極の姿なんですかね。わたしは大和守安定の極が一番好きなので大和守安定の極が見られるのがめちゃくちゃ楽しみです! ただ……刀ミュの設定ではゲームみたく三日で戻るわけではなくそれぞれ違う時間がかかる、って設定のようなので、安定の手紙からするとめちゃくちゃ時間がかかりそうだなって……「あなただけの刀」になるまでに絶対ものすごく迷うでしょ安定……(でもそこが好き)。
 新作を見たばかりなのに、既に「次回作も楽しみ」と思っています。この本丸の物語がどんな風に進んでいくのか、それもとても楽しみなので。
 また明日からディレイ配信も楽しみたいです。