感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

志方あきこの話(雑談レベル)

 わたしは志方あきこ(作編曲家、歌手。ゲームBGMの作曲やオリジナルのボーカル、オルゴールCDなど活動が多彩)が大好きです。
 ブログを始めた時に志方あきこのアルバムの感想とかも書こう、と思っていたのになかなか言語化できないまま一年経ってしまいました。意気込みだけはあって、ブログのURLには「harmonia」を入れています(笑)。これからアルバムの感想を書いていきたいなあ……というエンジンかけ? としてまずは雑談レベルの話をします。

志方あきこを好きになったきっかけ

 わたしが志方あきこを初めて知ったのはあるアニメのエンディング曲です。「素敵な曲だな、この人の曲を他にも聴いてみたいな」と思いCDショップで『Harmonia』を買いました。『Harmonia』は、偶然そのCDショップに「一枚だけあったCD」で、選んだわけではありませんでした。でもこのアルバムをきっかけに、わたしは志方あきこの世界にドはまりしたのです。一曲目の『調和~風来の調べ~』に幻想的で綺麗だな……と思ったあと二曲目の『遥かなる旅路』のアジア風な曲調やコーラスに衝撃を受け、どの曲も素敵なものばかりで一気にのめり込んでいきました。ちょうど『ライラニア』が発売される頃で、それも発売後にすぐ買った覚えがあります。『ライラニア』もとても気に入って、もっと他の曲も聴きたい! と思い少しずつ過去のアルバムを買い集めていきました。最初のうちはボーカル曲のCDだけ買っていたのですが、もっともっと聴きたい……と思いオルゴールCDやゲームのBGMなども買いました。どの曲も素晴らしく、気がついたら新規CDが出るとなるとショップ特典や限定版をゲットするために複数買うようになって現在に至ります。
 いろいろ買い集めてはいますが、活動の幅が広いので実は聴けていない曲も多々あります。

●こんなところが好き

・魅力的な多重コーラス
 多重コーラスがすごいです。曲によってかっこよかったりかわいかったり幻想的だったり、ミステリアスだったりエスニックな感じがあったり……多彩なコーラスが聴いていて気持ちがいいです。

・民族的な音楽
 和風やアジアンなテイストの曲が好きです。和風アルバムの『をかし』『あやし』はどれも素敵で繰り返し聴いています。アジアンテイストな曲だと『遥かなる旅路』『風は遥かな明日を知る』『暁』が特に好きです。

・曲やアルバムごとに作り込まれた世界観
 音楽によって描かれた世界が素敵です。
 特にインディーズアルバムはアルバム全体で一つの世界が表現されていたりして、その世界観も魅力的だと思います。最近の作品だと『caTra』『noAno』で描かれた世界は、もっとこの世界が見たい! と思いました。
 曲単体でも、とても「世界」を感じます。たとえば『遥かなる旅路』は聴いているだけで砂漠の乾いた風を感じるような心持ちになります。わたし砂漠見たことないので完全に想像なんですが。でも聴いていると乾いた風とか、交易品を載せた商隊が歩いていく姿とか、そういう情景が浮かんできます。

・作品をより楽しめるタイアップ曲
 オリジナル曲で作り込まれた世界が描かれるように、タイアップ曲でも作品の世界観に沿った素敵な楽曲ばかりです。
 最近のものだとゲーム『嘘つき姫と盲目王子』のイメージソング『月夜の音楽会』がゲームをやった後に聴くとより心に響きます。この曲は「ゲームのエンディング後の王子の視点」から描かれており、切なさのあるエンディングに、これからもふたりはずっと一緒で、また新しい関係を築けていけるんだ……という希望を感じました。わたしはゲームのエンディングを見たときは、悲しさの方が勝っていたのですが、この曲を聞いたらふたりには新しい未来があるんだな……と思うことができました。
 あと刀剣乱舞の近侍曲が、どれもキャラクターに合っていて素敵だなと思います。特に好きなのが『にっかり青江』です。ゆらゆらと揺れる柳のような弦の音、全体的にミステリアスな曲調、途中でシャキン! と音が入るところが「幽霊を切った瞬間」みたいで、その後に曲調が速くなるのも本丸で穏やかにしている時と戦闘中の勇ましさのようで。お気に入りで何回も聴いています。最新の曲だと大般若長光の近侍曲が「RPGの酒場で流れてそう」と思ってすごく似合うな……と思いました。酒場のマスターしてる大般若が浮かんできて……酒場のマスター絶対似合うと思う……(笑)。

・多彩な歌声
 曲によって(あるいは一曲の中で)透き通るようなウィスパーボイスと力強い歌声が聴けるのですが、そのどちらも素晴らしいです。
 『Infelious Rhaplanca. 天の祷り ~Rhaplanca~/地の贖い ~Maoh~』という曲があるのですが、前半はウィスパーボイス、後半は力強い歌声の曲です。前半は天から羽がふわふわと降るような、儚さを感じるウィスパーボイスで紡がれ、後半になると地に足をつけ力強く歌い上げる。まさに「天」と「地」が表現されています。
 コンサートDVDの『志方あきこコンサート2013 ライラニア~白と黒の歌姫~』においても、前半の白の歌姫はウィスパーボイスで静かな曲中心、後半の黒の歌姫は力強くダイナミックな曲中心、という演出がされており、二つの歌声の魅力を堪能することができます。このDVDはお気に入りで、何度も見返しています。
 あと、曲数は多くないのですが「しかたあきこ」の時の可愛らしい歌声も最高です! 『不条理≧楽しい?』や『花鳥風月』の可愛らしい歌声も大好きです。
 最初のうちはこの多彩な歌声に、本当に一人の人が歌ってるの? と思うほどでした。コンサートDVDを初めて見た時は「本当に一人の人からいろんな声が出てる……!」という驚きと感動がありました。

●おすすめのアルバム(ボーカル)

 すごくたくさんCDがあるからどれから聴けばいいんだろう? という志方あきこを知らない人におすすめするなら『Harmonia』かなと思っています。自分が一番最初に買ったアルバムでドハマリしたから、という個人的な思い入れもありますが……(笑)。

・曲数が17曲と多い
・収録曲のバリエーションが豊か
 >民族的なコーラス多めの曲、幻想的な曲、癒し系、明るいポップス、切ないバラード、個性強め? なアップテンポな曲……

 というのがおすすめポイントです。初めて聴くのに17曲は多くて……という場合には『ライラニア』が7曲収録で曲のバリエーションが広いのでおすすめです。でも志方あきこのアルバムは和風とか造語とか特定のコンセプトアルバムでない場合には大抵曲にバリエーションがあるものが多いと思うので、とりあえず気になったものをっていうのでもいろんな曲聴ける気がします。

 あと、お好み別でのおすすめアルバムは

・和風→『をかし』『あやし』
・造語コーラス→『caTra』
・「世界」「物語」を感じたい→『noAno』『Istoria~Musa~』『Istoria~Kalliope~』『謳う丘~Ar=Ciel Ar=Dor~』

 ……と個人的には思います。「世界」「物語」を感じるのはどの曲もそうなんですが、特別物語感が強い? かなーと思うのはこのあたり。

●インストCD(オルゴールやゲーム、アニメのBGM)もおすすめ

 ボーカル曲ももちろん素敵ですが、ボーカルのないオルゴールCDやBGM(コーラスつきの曲もありますが)もおすすめです。

・オルゴールCD
 オルゴールCDにはボーカル曲のオルゴールバージョンや、オリジナル曲のオルゴールアルバムなどあります。
 いまの時期だと、『ヨイマツリ』がおすすめです。お祭っぽい雰囲気の曲や、セミの鳴き声が入った曲があり、夏を感じます。
 時期問わずなら、『歯車館のエルデ』も幻想的な曲や可愛い曲が多くて好きです。『シャボン日和』と『パーピュアの鳥』が特に好きです。

・BGM
 BGMだと『シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.1~』と『シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.2~』が素敵な曲が多いです。コーラスがかっこいい『序言ノ響』『生涯星夜』とか幻想的な『宵闇の花』『夢の栖』『幻の栖』『理の栖』や『フラスコの海』が好きです。『万寿沙羅』『アルメティカ行進曲』の賑やかな雰囲気とか『優凜ノ彩』の厳かな感じとかも好きです。『夢と機械と秘密基地』『にゅろりすとらんど』もすごく可愛いです。お気に入りは『安らぎの時』で、ゲームをやる時にイオンの部屋のBGMにしてました。あとなにげに『ImitationRED』『LastPandemic』っていうボーカルつきのかっこいい曲があります。これ普通にボーカルアルバムに入ってそうな曲で、1分半~2分ちょいくらいしかないからフルバージョン作ってくれないかな……と思ったりしてます(笑)。ゲームのBGMって「ゲームやったことないしいいか……」とスルーしちゃう人もいると思うんですが、是非聴いてほしいです。
 ※余談ですが、このCD版の『シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.2~』は収録曲順とタイトル順が間違っているのでご注意ください……。本来9、10曲目に入る予定だった『幻の栖』『理の栖』が19、20曲目に来ており、その分収録曲とタイトルがずれ込んでいる状態です(つまり9曲目以降は表示と実際の曲名が違う)。ダウンロード版の方はズレはありません。わたしは発売直後にCDを買ったので第二版では直ってるのかもしれません。(※数字を間違えていたので修正しました。「10、11曲目」→「9、10曲目」です。2021/12/12)

 あとアニメ『クロスアンジュ~天使と竜の輪舞~』のBGMもかっこいい曲が多いです。特に『ヴィルキス』シリーズは本当にかっこいいです。ロボットアニメらしい力強い感じのオーケストラの曲多くてちょっといつもの志方あきこと違う感じもあり、そこも魅力的です。これも「アニメ見たことないし……」ってスルーせず聴いてほしい! と思うサントラです。元のアニメの方はグロやセクシャルな描写があり好みの別れる作品ですが、今は配信で音楽だけ買えるので気軽に曲を聴けます。わたしは数年前にどうしても曲が聴きたくてサントラCDがついてるDVD買いましたが、アニメの内容から敬遠してた人もいると思うので配信されて本当によかったなあと思ってます。(追記:一部サブスク配信でも聴けるみたいですので、興味あればご利用のサブスクで配信がないか「クロスアンジュ」などで検索してみてください)

●雑談

 なかなか書き出せなかった理由の一つに「わたしは最近好きになったばかりでまだまだニワカだし……」というのがあったんですが、新譜コーナーで買った『ライラニア』の発売は2012年6月27日のようで……9年前? 感覚的にはほんの数年前に好きになったところ、って感じでした……。全然ほんの数年前ではなかった……。志方あきこを知ったときに「すごくたくさんCDがある……全然追いつけないな……」と思った印象が強く「全然追いつけないニワカ」という気持ちがずっと残っていたんだなあ、と思いました。
 そういえば「本人名義のCDを買えば楽曲すべてを聴けるわけではない」というのも、初期に戸惑ったことの一つでした。たとえば「志方あきこの歌ならPAJAが最高! ぜひ聴いて」って話を見かけた時に「『志方あきこ』のCD」をいくら探しても「PAJA」という曲はないんですよ。収録されているのは『「星詠~ホシヨミ」-Ar tonelico hymmnos concert Side 蒼-』というアルバムで、名義は「志方あきこ、石橋優子」になっており「志方あきこ」のみで探していると検索から漏れることがあります。そして楽曲の正式名称も『EXEC_PAJA/.#Misya extracting』という一見わかりにくいタイトルです。しかも別のアルバム(「月奏~ツキカナデ」-Ar tonelico hymmnos concert Side紅-)に『EXEC_PAJA/.#Orica extracting./』というそっくりなタイトルの曲があるという(笑)。一見さんにすごくわかりにくい……。ゲーム『アルトネリコ』をやったあとならめちゃくちゃわかりやすいタイトルなんですが……。説明すると、ゲームには「ミシャ」と「オリカ」の2人のヒロインがいて、ストーリー中に『PAJA』という詩魔法をどちらか一人が謳う、という展開があります。ミシャ(歌唱担当:志方あきこ)に頼むと『EXEC_PAJA/.#Misya extracting』になりオリカ(歌唱担当:霜月はるか)に頼むと『EXEC_PAJA/.#Orica extracting./』になります。「同じ魔法でも謳い手が変わると別物になる」っていう面白い演出になっています(アルバムも2人のヒロインで別れており、志方あきこの担当曲は「Side蒼」、霜月はるかの担当曲は「Side紅」に収録されることが多い)。『EXEC_●●/.』というタイトルもゲーム中の「詩魔法は『EXEC_(詩魔法名)/.』という名称ルール」に則っています。そういうゲームの背景を知らないと「なんでこんなにわかりにくいタイトルなんだろう? なんでどれも『EXEC』ってついてるんだろう?」って混乱してしまうんですよね……。しかもアルトネリコファンは「アルトネリコ関係の楽曲」をまとめて「ヒュムノス」と呼んだりしていて「志方あきこはヒュムノスが最高だよね!」って言葉を見て「ヒュムノスという曲」を探そうとしても「そんなタイトルの曲は存在しない」になるという(笑)。これも説明すると「ヒュムノス=ゲーム『アトネリコ』シリーズにおけるオリジナル架空言語『ヒュムノス語』のこと。ファンが楽曲を「ヒュムノス」と言った時はこの「ヒュムノス語が使われた楽曲を指す」ことが多い。が、「詩魔法(タイトルがEXEC~とMETHOD~)の曲のみを指す」場合や「詩魔法やヒュムノス語の使用如何にかかわらずアルトネリコに関係する楽曲をまとめて指す」場合もある」……という感じになります。※ここで「ヒュムノス語使用如何にかかわらず」とつけるのは、『Ec Tisia』は星語でヒュムノス語ではないけどまとめてヒュムノスって呼んでることもあるからです。フクザツ!
 今でこそ、アルトネリコは1をやって世界観や名称ルールを把握しているんですが、最初のうちは「ヒュムノスってどの曲のこと?」とか「ヒュムノスコンサートっていっぱいあるけどどれを聴いたらいいの?」って混乱しました……。

 と、ここまで書いて、だったら初心者にわかりやすそうな図解説明でも作ったら志方ファン増えるのでは……? と思ったりしました。これ刀ミュとかでも思うんですよね……作品数が多いと「ちょっと興味持った人」が「入りづらい」と感じてしまう……紅白の後とかわたしも友達から「刀ミュ面白そうだね。でも、どこから見たらいいのか……」とか言われたりしましたし。好きなのから見ればオッケー! みたいな気持ちもあるけども、「これが見やすい」とかそういうのが初心者は欲しいんだろうなあと……。わたしが志方あきこにはまった時、「その時CDショップに一枚しかCDがなかった」のって、その意味では「いい偶然」だったのかもしれない……(9年前だから今よりCDの枚数少なかったし)。問題はわたしが説明下手で日本語がやばいこと!(日本語しか話せないのに……)