感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

【ネタバレ】遊戯王GX総合感想&映画超融合の感想

 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』を全話見終わった総合的な感想です。三年生編の感想の最後につける予定が、各話感想だけで9万字越えたので記事をわけました。9万字も書くと普段使ってるメモアプリの挙動が明らかに重くなってしまいました。何年も使ってるアプリなのに、普段そんな文字数書かないから知らなかった……(笑)。

 引き続き、前作の『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』と映画の『劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合!時空(とき)を越えた絆~』を視聴済なのでたまにそちらに言及することもあります。そちらのネタバレも注意です。
 あと劇場版超融合の感想もちょっとだけ。

 書いても書いても「そういえばあれは……」とさらにいろいろ考えてしまって、後半全然まとまりがない。全体的に十代とユベルが好きすぎて偏ってます。
 今回は3万字くらいです。一年生→3万字、二年生→5万字、三年生→9万字なので全部で20万字くらい書いてる。

一~三年生の記事はこちら

一年生の感想↓
harmonia.hatenadiary.com


二年生の感想↓
harmonia.hatenadiary.com

三年生の感想↓
harmonia.hatenadiary.com

↓【ネタバレ注意】↓

●見終わった直後に思ったこと

 リアタイ時は異世界に入った辺りで飽きて見なくなっちゃった気がする。デュエルが減ったのもつまんなくなっちゃったんじゃないかなあ。正直、今見てもあのあたりはあまり面白くない&十代が辛い目に遭うから見るのつらかったな……。あまり面白くないと感じてしまうの、二年生もだけど主人公側に解決策がなく流されてるだけなのがむなしく感じるのかなあ……。特にコブラユベル関連は「ずっと詰みルート」って感じで……でも十代たちは「ただの高校生」で「異常な状況への対応ができない」っていうの、納得はできる。デスベルトの正体から対処までたどり着けたのアモンのみだし彼は「スパイ」でバックアップがあったし。でもアモンは十代たちと協力関係にはないからそのような情報は十代たちに伝わらない。最初の異世界ですぐ「デスベルトの動力源を絶つ」があればだいぶ事態は好転しただろうけど、動力源がどこにあるのか十代たちは一切知らないし、動力源を切れたアモンはユベルに価値を見出してしまったし。やっぱ十代たち「ただの高校生」にはずっと詰みルート感あるな……。

 120話~あたりはストーリーとして理解はできるけどパッとしないな~という気がする。ユベルが本格的に出てきたら面白かったからもっと早く出てきて、ユベル編全体もう少しコンパクトにまとめてあったらな……とは思う。あと覇王関係はもっと丁寧にやってほしかった。覇王になることも戻ることもあまり描写がない……覇王をコントロール下に置くのもさくっとできちゃってるし……。十代、主人公なのにあまり内面が描かれてないような……。

 155話がすごい好き。この話で一瞬で十代の立場とか変化しているけど描写としては数分の過去回想で済まされてるのでもっと過去のこととか教えてほしい。

 前作も通して見るとそもそもの世界観として「強いデュエリストには世界を守る義務が発生する」みたいなとこあるような気がする。前作のドーマ編とか結構そんな感じ。前作はそもそも最初から「カードを使った異能力バトル」感あった。でもGXは最初はスポーツものっぽく始まり時々非日常がはさまりつつも基本は「日常世界」なのに三年生でいきなり「異能力バトル世界」に突っ込まれて、全員耐性がないからかわいそうなことになってる、て感じがする。

 結局十代にばかり負担がかかってるなーと思う。わたしが十代びいきだからそう感じるのかな。主人公だからデュエル多いのはずっとそうだけど、「重い」デュエルが本当に十代に偏っている。

●いろいろ考えたこと

・『今』見てよかったかもしれない
 リアタイ時は三年生の途中で見なくなったけど、当時それでよかったのかもしれない。結構しんどい話だし、共感しすぎたり変わる十代のこと受け止められなかったりしたかも。今だと、もう十代(年齢)の子の物語ってなんか「子供の成長を見守る気持ち」みたいなのになってて……逆に受け止めやすいかもしれない……。
 映画の『劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合!時空(とき)を越えた絆~』を先に見てたのもよかった。ユベルとの和解がわかってたし、十代が笑顔に戻れるのもわかってた。だから三年生編のつらい部分も見れた。何十話もきつい話が続くから、先に見てなかったら途中挫折したかもしれない……。
 あとこれ定額配信だから全話見れたと思います。もし単話レンタルだったらつまらないなあと思った時点で「面白く感じられないものにお金は払えない」になりそう。前作の遊戯王見れたのもよかったです。リアタイ時は一切見たことなくて、たぶん見る手段もなかったかな? いや、当時ならレンタルビデオとかあったのかな?(曖昧な記憶)それにしても200話越えてるのをレンタルビデオで見るのは大変だったと思う。定額配信のおかげ。
 あと十代とユベルの関係性も昔なら理解できなかったかもしれない。別に今だって完璧に理解してるわけじゃないけど、「前世の十代を守るために二目と見られない醜い竜の姿になる」(己のすべてをなげうつ献身的な愛)に対して「ぼくはきみだけを愛し続ける」(ユベルからの献身と愛に全力で応える→今生の十代も同様にユベルのことを愛する)って関係、二人が融合するのがすごいすっと入ってきたんだよなあ……。どうやって和解するのかなあと思いながら見てたからかな。

・『共に戦う仲間』とは
 全話見終わって、翔や万丈目や明日香たちって本当に『共に戦う仲間』だったのかなぁ……と思ってしまう。なんか明日香の「三年間一緒に戦ってきた仲間」に本当に「えっ?」って思っちゃって、ショックだったんだよな……。なんかこのショックは「十代ずっとひとりだったじゃん」っていうのと、「明日香たちは何も悪くないけど、実際はほとんど助けになっていなかった」っていう、二重のショックみたいなのがあって。客観的事実として「戦い」は十代がほとんど負担してて明日香含めてみんな「観覧席の人間」になりがちだったな、って。いやデュエルは基本一対一のものだからそうなるのは仕方ないし、十代にとっては「みんなが一緒にいてくれること」やコブラ戦で明言されたように「期待をかけてくれること」で「共に戦う仲間」なのだと思う。でも、それを外から見ている側としては「いや、結局十代ひとりで戦ってない?」と感じてしまう。「期待をかける」も個人的にはあんま納得いかないとこある。「実際的にはなにもできないってコト!?」みたいな……いや十代はそう思ってないんだろうけど……。

 一緒に戦えてなかったっていうの、それ明日香や万丈目たちが悪いのかっていうと別に全然悪くなくて、彼らは(洗脳されたりしてなければ)いつも十代の味方だった、でも『共に戦う』機会はあまりなかった……って感じ。
 そもそも彼らは「十代が134話以前にもずっと命がけのデュエルに関わってた」ことにあまり気がついてなかった……と思う。134話で最初は「いやきみたちなに見てたの? ずっと十代やってきたじゃん?」ってショックだったんだけど、「彼らはそもそも気づく機会がなかった」よな……と。セブンスターズが一部「負けたら魂が取られる」って宣言されてたけど、破滅の光は「勝負により軍事衛星が使われるかも」でマルタン戦はあくまでも「食料と発電所の賭け」だった。「デュエルそのものに命がかかっている」と「宣言されたデュエル」はあまりなかったかもな、と。修学旅行の時は命がけだった気がするけど、四帝も美寿知戦もデュエルそのものじゃなくて「デュエルの結果で人為的に手が下される」だったから闇のデュエルとはちょっと違うし。十代からもあれは闇のデュエルだったとか説明してないし(むしろかかわるのが自分ひとりなら心配させまいと隠すと思う)。それに二年生の時は闇のデュエル的なの特になかったっけ。神のコピーカードが命がけだったかもってとこ? 死神のカードは違うみたいだしなあ。本当「知る機会がなかった」だなあと……。
 でもあの132話~あたりの「ついていくだけ」になってしまった状況あまりにも無力……ついていくことは助けることではない……でも十代含めみんな「ただの高校生」なんであの状況で無力なのが当たり前というか……オブライエンが例外で傭兵経験あるだけであとはみんな「ただの高校生」なんだよな……と……。異世界、「ただの子供」のいくべき世界ではなかった感がすごい……。

・助けを求めない十代、助けられない仲間
 十代はずっと他の人に頼られて助けてきたのにこの子が困ったときには誰も頼れなくて助けてもらえない(仲間たちは「助けたいと思ってるけど助けることができない」だから誰が悪いわけでもないけど)っていうのもすごく悲しかった。これ十代自身が他者に「助けを求めない」のもつらいなと思った。この子追い詰められても一度も「助けて」とは言ってなくない? 「どうしたらよかったのか」「何が間違ってたのか」って自責するばかりで「助けて」って言ってなくない? 自分のために泣いたりもしてなくない? わたしが覚えてないだけ? この子泣く暇さえなく追い詰められて覇王になって復活までしてない? スピード感やばないか?
 この「自分自身が弱ったとき他人を頼ることができない」って十代の弱点じゃないかな、と思う。だけどその後あまり触れられないまま話が終わってしまい、もう少し身近な人にヘルプを出せるようにした方がいいんじゃないかなぁ……。「全部ひとりで抱え込もうとすることは強さじゃない」「必要な時に誰かに助けを求めることは弱さではない」的なこと、あまりはっきりとは出てこなかったよなと……これ十代に頼りがちだった校長みたいな「立場ある上の人物」から「わたしがきみを頼りにするようにきみも誰かに頼りなさい」的なの導いた方がよかったのでは……。ここで「上の人物」に限定するのは同級生たちだと十代は「でも俺が助けないといけない」になってしまうから。十代は「三年間一緒にいた仲間のことを頼れなかった」わけで。1~2年生の間に「十代が」頼れる相手、というのを作れていない(慕われることはたくさんあるけど)。だから知り合って間もないジムとオブライエンだったのか。美寿知戦のエドとのタッグはかなり助けられていたし、十代と再会したエドの態度からも、エドなら力になれたのかなあ……いなかったので助けられなかったけど……。
 結局十代は最終回まであまり誰かを頼れてないような気がする。ダークネス編でオブライエンにいろいろ頼んでるけどこれ「ビジネス」的な面があるからなあ。いやビジネス的にでも頼れる人がいるのはいいんだけど……。でもユベルと融合した後の十代はユベルが常にそばにいるし最終回後は大徳寺先生もついてるので一応は大丈夫なのかもしれない……。
 この十代の「他人を頼れない」って子供の頃にユベルが周りの人を傷つけてしまったことが原因なのだろうか……ユベルが「きみを泣かしたやつを排除してやった」と言ってたので「自分が泣いたり弱ったりしてるときに誰かにかかわるとその人が傷ついてしまう」っていうのが記憶を封印されても無意識下にあったんじゃないか? だから落ち込むと人を避けるようになり、二年生のときは島から家出(家ではない)までしたんじゃないか? 誰にもヘルプ出せなかったのはそれが理由じゃないか? そんなことを考えてしまった。
 あと……この子、小中学生のときちゃんと友達いたのかな……という疑問も……「デュエルの相手がいなくなった」とは言ってて友達がいなくなったとは言ってないけど……周りの人が次々入院するようなことがあって、それは十代にかかわったからだ、みたいなことになったとき、その後友達できるのかな、って……。でもユベルの記憶を封印されたことで自分が周りの人を傷つける原因になったことも基本的には忘れて、その後は明るい男の子として小中学生時代を過ごせたのかもしれない。そこは描写がないのでわかんないけど……。
 もしユベルのこと手放さず記憶の封印もなく「ユベルと一緒にいることを選んだ十代」って、周りの人を傷つけないため&ユベルと引き離されないために、自分の感情をなるべく動かさない、覇王みたいな無愛想で無表情な子に育ったりして……なんてのをふと思った。覇王としての目覚めは早いかもしれない(自分が強くなれば周りの人が傷つかない、ユベルと離れる必要もない、みたいな)。あ、でも十代の「勝っても負けてもデュエルは楽しい」は「負けても泣いたりしないように」から来てるのかな……そうなれば別にそんなに性格変わらないのかも……。
 なんにせよ、155話以降もあんまりひとに頼れないまま最終回だったのはモヤっとした不安として残っている……。ただやっぱりこの子を助けられる「実力」と「心の強さ」のあるデュエリストってなると亮、エド、ヨハンあたりしかいないし亮は病気してしまったこと思うともうエドとヨハンしかいないのか……? あとは覇王と渡り合えたジムとオブライエン……?
 ダークネス戦で結局精霊の力のあるヨハンしか残らず最後は十代ひとりだったあたり、「人間の強さ」ではもうほとんど十代を助けられないのかもしれない……。

 そういや第三期(になるのかな)のオープニングの『ティアドロップ』、「つらい状況の十代への応援歌」だけど実際の十代には支えてくれる人いませんでしたね、みたいな悲しさがある。最終的にはジムとオブライエンに助けられるけど、その前に助けてほしかったな、って……。
 まあ身も蓋もないことを言うとストーリー的な都合っていうか、「十代があそこまで追い詰められる状況」を作る際に仲いい友達全員をシャットアウトして孤独にしないといけなかった、てのもあるかもしれない。覇王のあたりはもっと丁寧に描いてほしかったなあ(二回目)。

・ヒーロー願望と覇王の宿命
 この十代の「助けを求めない」ってヒーロー願望および覇王としての宿命から来てるのかな。ヒーローは助ける側であり助けられる側ではない的な……。二年生のネオスペースでの「子供の頃、宇宙を救うヒーローになりたかった」って「子供らしくて可愛いな」って思ったのが三年生で「そもそも覇王の力という宿命のもとに生まれた子供だった」ことが判明してあれ「子供らしい可愛い夢」ではなく「無意識に宿命を察知していた」可能性ある。十代、二年生でもエドが「背負うものがない」と言い三年生でも佐藤先生やコブラに抱えるものがないって言われてたのに結局は宇宙レベルのとんでもない宿命の元に生まれた子供だった、んだよなあ……。前世の記憶の少年が十歳くらいとして、本来なら(記憶の封印がなくユベルがそばにいたら)そのくらいの歳に宿命の自覚をせねばならなかったのかもしれない……。
 などと考えて思ったけどネオスペーシアンたちは十代の覇王の力自体は知らなかったのだろうか。ネオスペースで「きみに白羽の矢を立てた」と「ネオスペーシアンが十代を選んだ」みたいなこと言ってるけど、十代はそもそもそういう星の下に生まれた子だったわけじゃないか。第62話を見直すとアクアドルフィンが「なんのためにデュエルをしているのか」と聞いてたり「正しい闇の力を持つ者」「架け橋になってくれ」と言ったり結構その後への含みのある回だ……。そもそも十代がデザインした理由というのは、62話では「デザイン企画にワクワクしたから」って子供らしい説明になってるけど、本当は「光の波動に対抗する力を得るため」(子供時代の十代本人は無意識)だったのでは……。VSユベル戦では「光の波動で歪んだユベルに闇の力の仲間を」みたくネオスペーシアン呼んでるし。あと今気がついたけど二回目の異世界では精霊が実体化できる世界なのにネオスペーシアンたちろくに十代へのフォローしてなかったね。戦うときにちょっと声かけたくらいか……覇王のときも特に何もしてなかったような……。覇王の時は十代本人がネオスペーシアンデッキをシャットアウト、イービルデッキに変更、ってのがあるからか? それか精霊の価値観的にあのへんの十代のことは覇王の力をコントロール下に置く過程にすぎないのでノータッチみたいなんだったりする……?
 再斎王琢磨戦(第170話)の「生まれ持った運命はあるかもしれないけどデッキで無数の戦略が取れるように選べるはず」って十代が超融合カードから「ユベルを倒す」ではなく「ユベルとの融合」を選んだことを連想した。あれユベルを倒す選択もできたのにユベルと融合してるわけで。ユベルを倒すのかユベルと融合するのかで未来は全然違うものになる。十代の実感としてそういうのありそうだなあと。ただ十代の人生のデッキって「覇王の宿命」みたいなきついカードもあるけど「子供想いの両親」があった分琢磨からしたら恵まれてるんだよな……「保護してくれる大人」ってカードが斎王兄妹にはなかったわけで……。まあ十代も高校生になるまでに光の波動の勢力に「たまたま見つからなくて命拾いした」だけで運悪かったら覇王として目覚める前の子供時代に消されてるんだろうなとも思ったりする……。「子供から大人になるまでに守護者が必要」ってことは子供の頃からずっと命を狙われ続けるってことだよね……?

・もっと十代の仲間たちに活躍してほしかったなぁ
 二年生編からは万丈目と明日香と三沢、三年生編からは翔と剣山、エド、あんまり活躍しなくなって残念。新しいキャラクターがどんどん増えるから、初期からいるキャラクターは追いやられてしまう、ていうのもあると思う。三年生編の新キャラクターもみんな魅力的なんだけど。ただ他のキャラクターを活躍させたいので敵にしておきたい、みたいな場合でも敵対を魅力的に描いたりされたらいいのに、光の結社のときもゾンビ化も全然魅力的ではないのが残念……。特にゾンビ化は「雑な除外処理をされてる」て感じた。ゲームから除外するのはカードだけにして。ゴーティス(20年前は存在しない)のシフやペイシスを見習って除外されたら次のスタンバイフェイズに戻ってきて。いやストーリー的にユベルが常にデュエルエナジーを吸収するためデュエルを求め続けるゾンビ状態にした、ってのはわかるんだけどさ……。
 万丈目もエドも敵対的な関係から友達になれたのに「十代と友達になると出番が減る」みたいな感じになってた印象。ジムなんてユベル編終わったら出てこなかったし……。
 あと個人的にはレイのことが初登場から好きなので三年生編での活躍楽しみにしてたらほとんど活躍しなかったの残念でしたね……。マルタンの友達って部分で出番あったけど、この二人もなぜレイが世話を焼く関係なのかよくわからなかった。マルタン小柄だし飛び級仲間だったのかな。まあ「友達に理由はいらない」なのかもしれない、ジムもそう言ってるし……いやあれも回想で済まさずちゃんと友情回一話ほしかったけど……。
 なんかこう「せっかく三年もやってるのに友情の積み重ねがあまり活かされない」って感じだった気も……いやでもむしろ「十代が身近な人を頼れないという積み重ねの結果」があれなのかな……。

・光の波動との戦いはなかった
 ユベルとの融合時に「共に光の波動と戦おう」みたいなこと言ってたけどその後出てこなかった……。てっきり残りの話はVS光の波動になるのかと……。ダークネスの「高校三年生と未来への不安」ていうのは相性のいい物語だったかもしれないけど、あんな台詞言っときながらないんだ……。まあ倒しきれる相手でもなさそうだし、十代のこれからの旅って光の波動を警戒しながら「命をはぐくむ闇の世界」を守っていく、って感じになるのかも……。

・最初の覇王は誰だったの?
 結局132話のバードマンの「お前がヤツに代わり覇王として」の『ヤツ』は誰だったの? というの気になってる。その後十代が覇王になったのはその『ヤツ』を倒したからなの? それともブロンが支配者でそれを倒した十代がその後支配者になった感じ? なんかこの辺がわかんない……。最初にいたはずの覇王って誰だったの……?
 うーん132~136話を見直すとズールが十代と戦う前「こいつもしやあの……? こんなガキがそうだというのか?」って考えてるな。その後は「十代」の名前に反応するしこの世界には「覇王十代」は「まだ」いなくてそのうち現れるみたいなのだったのか? だけど次のブロン戦では特に言及がない。超融合を拾ったあとに十代に話しかける覇王は最初は十代とは違う姿で、十代と話すうち十代の姿に変化しているのでそれが先代覇王ということになるのか? でも覇王の力ってもとから十代にあったものだし話しかけてるのも最初から十代の内側の声なのかなあ。でも「精霊の命を超融合のカードの材料に」みたいなの十代が絶対思いつかない(手段が外から来た情報としても絶対選ばない)タイプの思想なのに……いや、ブロン戦でもう「何を犠牲にしてもヨハンを救う」になってるからそこの倫理ハードルが壊れてしまってるのか? でもヨハンの死を聞いた(虚偽情報だが)以上もう力求める理由や超融合作る理由なくない……? 「覇王の力」っていうのが「何をしてでも力を求める心」みたいなので、それをきちんとコントロールできないと覇王十代のように殺戮を行う存在になってしまう……のかな? それをきちんとコントロール下に置けば「正しい闇の力」にできるみたいな……? ちょっと覇王の力については別に考えてみる。
 138話ではもう十代が覇王になってて、その前に誰か支配者がいたとかそういう話はもう出てこなかったような……。
 いろいろ読み取れてないかなと思って見直すけど本当この辺見るのがしんどいんだよな……。
 う~ん、三年生155話までのことがだいたいユベルの思惑で動いてることを思うと、バードマンの言う『ヤツ』はユベルだったのかもしれない。ズールの反応もユベルから十代の名前を聞いていた? でも超融合作ってる(たぶんユベルの命令で)ブロンは十代に反応ないんだよなあ……。謎……。

・「覇王の力」とは?
 よく考えたら「覇王の力」って具体的にはなんなんだろ? ってわかんなくなってしまった……。ちょっと覚えてる範囲で覇王の力について言及されたものなど書き出してみる。

・光の波動に対抗できる力(155話、国王の発言)
・正しい闇の力(155話、国王の発言)
・光の波動を追い払う(155話、前世の十代の発言)
・強大な力(153話、「強大な力が必要」と考えて覇王になりかける十代)
・他者を宇宙から消滅させられる?(154話、十代「覇王の力でお前を宇宙から消滅させようとしている」)
・容赦しない心?(覇王十代の言動や154話、十代「やさしいだけでは大事なものを守れない(中略)たとえ鬼、悪魔と呼ばれようと」)
・強ドロー力?(154~155話のデュエル)

 ……とりあえず「光の波動に対抗できる正しい闇の力」は確定事項かなと思う。「強大な力」は曖昧な表現だけど他の人間にはない力だし強いのは事実……なのかな?
 「覇王の力でお前を宇宙から消滅させようとしている」については「覇王の力で(デュエルに勝つことで)宇宙から~」なのか? いや、デュエルに負けても死ぬのではなく次元を移動するだけってこの時点ではわかってるから、覇王の力自体に他者を宇宙から消滅させられる力がある……?
 容赦しない心……はどうなんだろ。覇王十代は「暴走した結果」っぽいし別に覇王の力とは関係ないのかな? 前世の十代もやさしそうな子だけどまだ子供で覇王の力がちゃんと目覚める前だろうから前世の十代の様子=本来の覇王の様子、でもないんだろうし。でも「ボクの十代はそんな非情になれないよ」って言われて、実際に非情な決断はしなかった十代は元の瞳に戻ってユベルと融合してるから、容赦しない心と覇王はまったく無関係なわけでもないのかなあ……?
 強ドロー力は元の十代もあるけど覇王の力でさらに強化されるとかはあるのかもしれない……?
 書き出してみたけどやっぱりちょっとわかんないかも……。

・やさしさを捨てるとか闇と光とか
 明確に『言葉』にされた「大人になること」が「子供のやさしさを捨てる」で、実際の十代の『行動』としては「やさしさを捨てない(ユベルを倒すのではなく融合を選択)」だったけど、視聴者の「子供」にちゃんと伝わったのだろうか……という気もする。GXは結構「言葉にされたこと」と「実際の結果」が違う気がする。ユベルの「十代はそんな非情になれない」を十代は否定したけど本当だったよね。

 たぶん「子供のやさしさを捨てる」はやさしさを全部捨てろってことじゃなくユベルヨハン戦みたく「話し合いで解決できない時に多少の武力が必要」みたいな……「医療でメスを使うことは一見残酷に見えるが命を救うことにつながる」みたいな……とわたしは解釈してるんだけども。でないと「やさしさを捨てる=相手を倒すこと」だと「破滅をもたらす光の波動」に近くならない? と思って……。あとこの「闇」VS「光」の設定、一般的なイメージとは逆(闇=命をはぐくむ、光=破滅をもたらす)だけどGX中でも「光は闇を凌駕できる(ここは希望は絶望を越えられるの意味か)」と光=よいもの、闇=悪いもの、みたいに使うときもあるしちょっとややこしい。ダークネス編でも一見「心の闇」が悪いものっぽくも見えそうだし。でもたぶんユベル編のこと思うと「心の闇は成長のバネにもなる」て感じだと思う。ダークネスと十代のやりとりからすると「心の闇(不安とか嫉妬とか)は誰にでもあるけど飲み込まれず乗り越えていこう。俺たちにはカードとの絆がある!」みたいな? 嫉妬だって嫉妬することで終わらせずそこから「相手を乗り越える」というパワーに繋げることもできるわけで。
 ……そう思うとジムが十代に言った「心の闇なんて必要ない」も結局は必要だったし覇王は倒すのではなく受け入れて同化したし本当の結論は「コントロール下に置く」なのかなと思う。そう思うと覇王を倒す役割がジムとオブライエンだったのはあまりに十代に身近なキャラクターに倒させると「覇王を蘇らせる」の時に引っ掛かりが出ちゃうからかなあ……?

・卒業模範デュエルなかった
 一年生編のラストが卒業模範デュエルだったけど二年生も三年生も「卒業模範デュエル」はなかったな。本来なら万丈目、明日香、翔のうちの誰かが在校生とやるのでは?
 よくよく考えたら毎年恒例らしいノース校交流戦も一年生以降はないんだよな。文化祭も一年生の時しかやってないし。二年生の時はジェネックスがあったし、三年生の時は学校の状況が学校行事をやってる場合ではなかったね……。

●キャラクターの感想

遊城十代
 さんざん上で語ったけども。昔見たときからずっと好きなキャラクター。明るくて前向きで元気なとこ可愛い~って見てたから三年生であんなことになるとは。三年生、慕われ頼られること多くても自分が頼ることはできない十代大丈夫かなあ……ってずっと思ってたな……「太陽みたいな子」って思うけど太陽のことは人間には救えねぇんだみたいな気持ちにもなる。さんざん上で書いたけど。まあユベルがいるからたいていのことは大丈夫な気もするけど……。いや、ほんとユベルがいなかったらこの子ずっと孤独だったのではないか……? 本人が自覚できない孤独っていうか……たぶん十代本人は孤独と思ってなくて、むしろ自分はすごく友達に恵まれてるなって思ってそう。いや、友達に恵まれてるのは確かにそう。「一般的な感覚」では友達に恵まれてる……でも「宿命の重さ」についてこれる友達はあんまりいない……十代は助けを求めないし、「助けられる」人間があまりいない……(上に書いたことを繰り返している)。
 そもそも三年間でユベル以外誰も十代の内面に踏み込めてないのでは……? 異世界って十代と同じものが見えない子たちが十代と同じものを見るチャンスだったけど、それどころじゃなかったしなあ……。結局のところヨハンさえ「内側」には入れてない気がする。ヨハンは肩を並べる実力があるだけで……。

 自分の命をすぐ投げ出そうとするほど友達想いなのは過去に周りの人たちが自分のせいで入院したりしたせいではないかとか、いろいろ考えちゃう。自分のことあんま大切にしない……大切にしてほしい……。

 十代、「覇王の力」という強い宿命の持ち主だけど、第1話から154話も「大変なことに巻き込まれがちな普通の少年」的な感じだったのを155話で「生まれたときから覇王の宿命の持ち主」と突然ポンと出されて本人がサクッと受け入れてしまった上にユベルとの融合までしたので、わたしの中で「宿命を背負った存在」という感が薄くなりがち。154話分も普通の子供だと思ってたし、リアタイ時は途中離脱して知らなかったから20年普通の子だと思ってたし……。そもそも155話でその話出たの前世回想の数分だけで、それなのに十代は宿命からユベルから全部一瞬で受け入れて融合しちゃうからな……いや回想は数分でも十代は前世の人生すべて思い出した可能性もあるのかな……? さすがにそれは無理……? でもあの数分の回想だけで「ユベルにそんな愛を示されたら十代が永遠に愛するの当たり前」みたいなパワーあるの本当にすごい。

 異世界に入ったあたりで何度か自分が「十代は平和な世界の主人公」と書いてるけど、この子が一~二年生のときに好きなデュエルってあくまで「ゲーム(闇のゲームではなく、一般的な意味の)としてのデュエル」で、大会とか交流戦とかはやりたいけど命がけだの世界の命運がかかるだののゲームはやりたくなかったんだろうなと思う。でも世界も宿命もそれを許してくれなくて、普通の高校生よりずっとつらい思いをして、見てる途中何度も普通の子供でいさせてあげてと思った。でも見終わった今は覇王の力もユベルも全部含めて「遊城十代」なんだよな……って思う。記憶の封印されていた頃を「欠けていたのではないか」と思うほどに。
 ……いや欠けてるっていうとちょっと違うかもだけど、「記憶の封印」の影響が気になってて、一~二年生の頃の底抜けの明るさとかデュエルする理由が「楽しいから」だったのって「それ以上」に踏み込むと記憶の封印に引っ掛かるから「思考できなかった」のではないかとか、考えてしまう。人間的な感情の一部も封印されちゃってたんじゃないかなと……。二年生までの十代ってあんま他人を嫌ったり憎んだりって描写がない気がする(いやわたしが覚えてないだけであるかもしれんが)けど覇王の力に通じ得る感情も一緒に封印されてないかな、と。融合後十代が影丸理事長に皮肉言ったとき「わ~言うようになった」と思ったんだけど、むしろ二年生までの十代に「自分に振りかかる出来事に怒る」みたいな感情が欠落していたのではないか……とか……。いや単純に環境や人生経験の差というか、一~二年生の時は周りに仲間も先生もいて、三年生の頃みたいな追い詰められた経験もなくて楽観的だっただけかもしれないけど……。

ユベル
 最初は「え……理解できない……こわ……」って感じだったのが155話で一瞬でユベルのこと大好きになってしまった。悪役としていいな、っていうのはずっと思ってたけど、あの話で本当に一気に「大好き」になってしまった。155話のパワーがすごい。
 丸くなったユベルも好きだけど怖いユベルも好き。あの理解できない感じの怖さが好き。あとヨハンに取り憑いてるときの声、凄みあってめちゃめちゃ好き。そういやヨハンに取り憑いてる時の衣装って、ロックというかパンクというか……だけど、もしかして遊戯くんイメージなのかな、と思ったりする。

 融合後、最後の4話しか出てこないの寂しいな~と思ったんだけど、アプリのデュエルリンクスやったらユベルがすごく十代(キャラクター名『遊城十代/ユベル』の方)に愛されてて、「あ、ユベルって十代にはもう軽口くらいしか言うことないんだ」っていう納得感があった。いややってもらうとわかるんだけど本当にユベル愛がすごいよ『遊城十代/ユベル』……デュエル開始時必ずユベル目になって「オレの魂の中にはユベルがいる」とか主張してくるしユベル召喚するとき「お前にはわからないだろうな、オレとこいつがどれほどの絆でここに立っているか」とか言ってくるしデュエル中にキャラクターアイコンをタップすると台詞が出るんだけどユベル関連2種あるし。これだけ愛されてたらユベルもうなんも言うことないじゃんそら出てこないわ、って思った。アニメだと「十代は博愛的だからユベルの欲しがる愛と違わないのかなあ」と思ったんだけど、デュエルリンクスの台詞からするとユベルに対して「ユベルだけの愛」があるような感じなんだよね。「きみだけを愛し続ける」なんだなー本当に。

 そういえば十代が幼い頃にユベルがどうして歪んでしまったのか、っていうの説明なかったなあ。一応二年生のときに「十年前に光の波動が降り注いでエドの父の死の原因に」となってるけどそれは関係ないのだろうか。オサム兄さんとデュエルしてる十代がちょっと小学校上がってなさそうな感もあるから時期が合わないかなあ……? 光の波動の影響は宇宙で受けただけ……? それよりさらに前の前世時代の時に何かあったのかなあ……と思って155話のユベルの説得(?)に現れる前世の十代が「子供の姿」なのって大人になるまで守れなかったからなんじゃ……と思ってしまい……いや視聴者にわかりやすいように回想に出た姿なのはわかる、けど、大人になるまで守るべき存在だった彼が子供の姿で出てくるってことは……みたいな……。前世の回想は数分しかないけど、その後この子たちどうなったんだろうって思っちゃうし、平和な最期であったのだろうかと……。
 あとなー十代には(覇王の力のコントロールのために)大人になること求めるけどじゃあユベルの方は……っていうと別に大人じゃなかったし改造手術受けたからって大人にはなってないだろうし、ユベル側の精神的な未熟さ(ただし人間の年齢として相応のもの)が将来的なユベルの歪みに繋がってたりするんじゃないか、と思ったりも……(わたしは勝手に外見から前世の十代→十~十二歳くらい、前世のユベル→十~十四歳くらい(十代と同い年か二~三歳上)と思っている)。前作のマハードは大人みたいなので、比較するとなあ。「守護者」や「導き手」としては未熟なんじゃないかな、と思ってしまう。そもそもマハードは最初からファラオ(とマナ)の先生みたいな役回りだったぽいけどユベルは「友」だし。

 ユベル、宇宙に送られて苦しんだことを「十代の愛」と解釈して「そうしないと耐えられなかった」「そうしたらキミを忘れないから」って言ってるけどそこで「恨んだり憎んだりすることで十代を忘れない」ではなかったのは「十代を嫌いになること」がどうしてもできなかったのかな。……いや、前世の十代に「きみだけを愛し続ける」と誓われているからこそ、それを疑ってしまえば耐えられない……なのかな……。前世の十代のために人間であることさえ捨ててしまったのに、十代が自分を必要としないならなんのためにここにいるのか、ってなってしまう……154話の「十代が自分の愛を理解してくれないならもう何もかもいらない」ってなるの、「ユベルとしては」当然の結論なんだよね……十代のために今の姿になって、どんな痛みも苦しみも耐えてきて、やっと十代と向き合えたのに理解してもらえなくて……って。154話見直してたらユベルが「覇王が眠っていた」「思い出してくれない」って言ってて、十代が前世の記憶を取り戻すのが早かったらこの傷つけ合いのターンはなくて済んだのかな……。155話前半でも「(十代を倒して)永遠にキミの眠りを守ってあげる」と言ってるから、敵対していてもあくまでユベルの目指すのが「守る」なのも切ない……。155話見たあとだとユベルの台詞の意味の受け取りが本当に変わる。

 そういや三幻魔のカードってあれから学校に返したのだろうか。そのままユベルが持ってるのだろうか。まあ十代と融合したユベルが持ってる方が安全のような気も……十代とユベルによる二重ガードになるし……でも十代に何かあった時危ないか……。

 「ユベル」のカードって三幻魔やレインボードラゴンみたく「この世に一枚しかないカード」なのかなあ? 十代が「お父さんが買ってくれた特別なカード」と言ってるから流通はしているのか? でもお父さんは普通の人間ぽいしユベルがちょっと記憶操作とかして十代に渡させるとかはできそうな気もする。一時的にお父さんに取り憑いて渡すとかもできそう。

丸藤翔
 翔は一年生の頃は未熟なキャラクターとして登場し二年生でイエロー、三年生にはブルーともとから優秀だった明日香や万丈目と肩を並べたのに、あまりそれが活かされない。他のキャラもだけどあくまで「対人間相手のデュエルなら強い」「普通の学園生活の中では強い」で三年生で異世界に放り込まれて活躍の場が持てなかった、って気もする……。普通に学園生活が送れてたら「二代目カイザー」になれたのかもしれない……。
 この子はずっと「デュエルより命が大事」というスタンスだった。サイコ流のとき翔に「デュエルより命が大事でしょ」って言われて十代が驚いてるのを見て、この子はちょっと違えば十代を「人間界」に留める役割になれたのかもしれないなあと思った……。
 そういや十代と直接対決することはなかった……かな? 一回見てみたかったな。

 これは単なる願望なのですが、翔がブラックマジシャンガール好きだから夢を叶えた杏子ちゃん主演のミュージカル見たことある、みたいなのあるとアツイな……って思ってる。

万丈目準
 たぶん最初は十代のライバルとして登場したけど結局ライバルより友達になったなあと思う。二年生の時は弱ってた十代に会いにいってたし、ちょっと違えば十代の親友にもなれたような気がする。前作の城之内くんがライバルであり親友であるように。なれなかった(あるいはならなかった)けど。このへんは万丈目でなく十代の方が一定以上友達を自分の側に入れないのが悪いのもある。
 前作のライバル海馬くんが超人的だったのに対し万丈目はものすごく「人間的」だなあと思う。弱いところも情けないところもあって。負けても這い上がって、「普通の人間の中で」ならきっとかなり強いんだろうなあ(翔と同じ感想になってしまう)(本当「対人間」ならみんな強いと思う……)。
 精霊の見える能力者(能力者?)なのにコメディ回でしか活かす場所なかったような……。でもヨハンが「精霊の見える特別な人」で万丈目は「精霊の見える普通の人」みたいな役割分担もあるのかなー。
 すごく丁寧に成長が描かれたなと思う。なんなら十代より丁寧では? 唐突に覇王になったりしないし……。万丈目えらいなーと思ったのは、困ったらきちんと十代に助けを求められること。十代も万丈目を見習って……って思ったけど十代が助けを求めなきゃいけない状況=世界レベルの危機になりそうだ……。
 万丈目も結局十代とまともな直接対決ができないままだったなあ……。

天上院明日香
 作品に恋愛要素をもたらす役割があったと思うけど(万丈目は明日香が好きだし)、本人は恋愛よりデュエル、というキャラクターなのがいいなあ。可愛さよりもかっこよさを前面に出されたキャラクターなのもいい。
 十代のことは恋愛的な好意よりデュエリストとしての好意のが大きい気もする。この辺セブンスターズのときの三沢もタニヤに好意を寄せながら「いいデュエリストに会えたな」って言われてはっとする、てシーンあったけどデュエリストとして好きなのと恋愛的に好きなのとが混ざっちゃったりする部分もあるのかなー。まだ高校生だしな……。あとアニメ内の描写だと「十代のデュエル以外の個人的な部分」に惹かれるシーンて吹雪の写真渡すとこくらいしかないような気もする……。そもそも明日香含めて十代の内面の部分に踏み込めたキャラクターがほとんどいない気もするけど……。
 二年生以降はいいステージに立てなかった感がある。
 将来の夢、今のところは教師なんだ? というのが意外だった。これから海外留学するしまた変わるかもしれないけど。でも「鮎川先生の手伝いがあって」とか言ってたし、教師の仕事に興味があっていろいろ手伝いしてたのかもなーと思ったり。ジュンコとももえもデュエルスクールの採用試験を受けてるし、教える側になりたい、って部分でも気の合う友達だったのかもしれない。

・天上院吹雪
 たぶん強い設定なのにあまりデュエリストとしての活躍の場がなかったな……。ホワイト明日香戦とかやらせてあげたらよかったのになあ。まあVS吹雪ダークネスも明日香はやってないのでバランスとして、てのもあるのかな……。思い出のブランコは除外で活用っていうのがなんとも……。

丸藤亮
 変化がものすごかったなあ。優等生お兄ちゃんからヘルカイザー……。リアタイ時は二年生までは見てたはずなのにヘルカイザーのこと何も覚えてなかったな。藤原がたぶん一年生で行方不明になってて、その時には吹雪と三人で一目置かれてたみたいだから相当頭いいんだろうなあ、と思ったりする。
 十代に対してずっと「先輩」だったなーと思う。一年生の時はもちろん、異世界でも。十代が暴走するあたりも亮がいたら止められたのかもしれない。いなかったけど。二年先輩じゃなくて一年先輩で十代が二年生のうちにリーダー的な振る舞いの伝授ができてたら違ったかもなー、なんて思ったりする。十代、全然リーダーに向いてないから……。

エド・フェニックス
 エドもライバル的に登場したけど友達になった。三年生での友情がアツイ……でも十代の役に立つ仲間は除外される。
 あんま学校通えてないけど博士号2個持ちだから学力的には高校通わなくていいんだろうなあ。「凡才は努力するしかない」って言ってるけどエドが凡才なら世の中のほとんどの人間が大凡才(?)になってまうて……。
 この子の登場で「プロデュエリスト」がどういうものかが出てきたけど、意外と人気商売的なんだね。もっと実力主義的な世界かと思っていた。いや基本実力主義だろうけどなんかもっとストイックなイメージだった。でも「観戦エンターテイメントとしてのデュエル」ってなると、カブキッドみたいに見た目やパフォーマンスの派手さが求められたりするんだろうなあ。
 DD亡くしたあとの描写とかあんまりなかったけど、あれだいぶショックだったと思うんだよな……。ずっと父親みたく思ってた人が実父の殺人犯だったって……。その後の後見人とかどうしたんだろう……。
 そういや結局この子って何寮だったの? Wikipediaとかにはブルーって書いてあるけどプロだから特別にブルー所属なのだろうか。デュエルアカデミアの仕様ならレッド寮(出席日数足りなくても進級可能)になるよなあ……ってずっと思いながら見てた。エドももっと学園生活してほしかったな~。
 エド異世界でも十代となかなか合流できなかったし、ダークネス編でも琢磨の助けに入れなかったし、「友を助けたい」って気持ちのある子なのに機会がなかったな……って思った。

・ティラノ剣山
 この子かなり異能力者なのでは……? 洗脳効かない。心の闇ほぼない。精霊についていって宇宙に行けるレベルの魂のパワー……。なんだけど、後輩だし弟分ポジションだし、十代と「肩を並べる」とはいかなかったんだなあ……。

・早乙女レイ
 パワフルで好き。上にも書いたけどもっと活躍してほしかったな~。せっかく一年生編からの伏線を果たして出てきたのに……。
 四期で十代を元気にさせた役割大きいと思う。パワフルなレイのパワーで巻き添えにできるというか。
 オープニングでファラオ抱っこしてたけどストーリーにはほぼ関わらなかったなあ……。ファラオも結局普通の猫だったのかなあ……?
 レイちゃん、将来プロになってバリバリ活躍しそうと勝手に思っている。自伝「恋する乙女は強いのよ!」を書いてほしい。

・ヨハン・アンデルセン
 可愛い。好き。
 ちょっと十代と仲良くなる過程が急だった気もする。フィーリングの合う友達なのかもしれないけど。こんな親友ポジにするならもっと早くから出してほしい。けど、GXは強い友達をゲームから除外するアニメだからなぁ早めに登場してたら早々に除外を食らうだろうなぁ(同級生組を思い出しながら)。
 十代と似てる、と他のキャラクターに言われるけど、ヨハンのが全体的にしっかりしている……ノース校首席だしなあ。賢いしリーダーシップあるしで。強いし。この子がいたら覇王事件なさそう。いやそもそもヨハンの死(という偽情報)もきっかけかあれ。
 宝玉獣も可愛くて好き。宝玉獣とヨハンで1シーズンくらいアニメ作れそう。作って。もっとヨハンと宝玉獣見たい。
 もっと学園生活でみんなと楽しそうなとこ見たかったな……これは留学生組みんなそう。学園生活見たかった……。
 ヨハンの「ドロー!」の声が好き。ちょっと巻き舌。
 そういやデュエルリンクスでは「アークティック校」になっててびっくりした。ノース校は……?

オースチン・オブライエン
 あのあと家族のとこちゃんと帰った!? お父さんもお母さんも絶対オブライエンのこと愛してるからさぁ自分がいなくなればよかったなんて言わんとって!?
 でもな~たぶん頭じゃわかってんだろうな。今の家族全員無事な状態がよかったこと、ちゃんとわかってるけど、でも心の隅に「母を後回しにしてしまった」がくすぶってんだろうな……それが消える日は来るのかなあ……。

・ジム・クロコダイル・クック
 留学生組二人に裏があったのでこの子はどうなんだ……? と思いながら見てたら普通にいいやつだった。四期出てくれなかったの寂しい。覇王関係もっと丁寧にやってほしかった……(三回目)。なぜジムなのか、みたいなのもうちょいほしい……「友達に理由はいらない」ですませないで……。
 カレンとの組み合わせ可愛いんだけど、ずっとおんぶしてるのはそれありなんか……? みたいな気持ちになる。

・鮫島校長
 校長、悪い人ではないんだろうけど、子供のことちゃんと守れてないな……って感じ。肝心な時にいないし……。サイバー流師範だし本当は弱くないんだろうけど、三幻魔のカードも守れてないし、裏デッキも守れてないし……。コブラ呼んだのも校長でしたね……。よく考えたらあんまいいとこなかったな……。

・トメさん
 最初の異世界でトメさんいなかったら食料問題で早々に詰んでるんじゃなかろうか。食事って大事。あれ、全員に行き渡りつつ消費をおさえる管理するの大変だったろうなあ……。
 コミカル担当なとこあるから後半はほとんど出番なかったね。

影丸理事長
 三年生で再登場してくれて嬉しかった。おじいちゃん好き。再登場後に大徳寺先生と話すとこ見たかったなあ。
 作中「自分の意志や欲望だけで」何かやったのこの人だけでは……? コブラも自分の欲望のためなんだけど「息子」っていう「他者のため」があるけど影丸は完全に「自分自身のため」……でも大徳寺先生は「歪んでしまった」と言ってるから、何かのきっかけで(あるいは時間が経つうちに)おかしくなってしまった、って部分あるのかなあ……。そういうのも知りたかったな。

・佐藤先生
 佐藤先生はさ~十代が二年生のときに「きみはもうドロップアウトボーイじゃなくて三幻魔を倒した英雄と見られてる。もっと自覚を持ちなさい!」って導くべきだったよな……。十代がぱっと名前出てこないくらい佐藤先生を覚えてなかったってことは、厳しく叱ったりクロノス先生みたく補習とかの指導したりはしなかったんだろうし。なんかもうちょい「教師として」十代に向かうべきだったんじゃないかなって……。そもそも十七、八の子にもっと自分を客観的に見なさいとか、難しいわけよ。このあたり、前作の遊戯くんのが「デュエルキングという肩書き」がついた分「自分の持つ力」の自覚をしやすかったかもなあ。十代は「公的な」功績はほとんどないし(ノース校交流戦代表くらい)。そもそも遊戯くんは「もうひとりのボク」の存在で自分と彼が『特別』だという自覚がありそうだ。十代は自分が『特別』だという自覚がほぼない(ユベル融合後は自覚してると思うけど)。
 その後は一切佐藤先生への言及がなかったので、あの谷底で亡くなってしまったんですかね……。コブラも結局公的には生死不明かな……。

・アモンとエコー
 ちょっと行動理由がわかりにくいふたりだったな……。アモンは「弟の影として生きるのは嫌だ」(→わかる)「だから異世界で王になろう」(→わからない)て感じ。「だから家を出よう」ではないんだ……? 弟にあまり関わらないように生きることって可能じゃないかなあと思うんだけど……でも普通に血の繋がらない兄になったわけじゃなくてもうスパイとかになっちゃってガラム家の裏事情? とかも知っちゃってて今更普通の人みたいに生きることはできない……のかな? なんか「弟を支えよう」から「スパイ」になるのって選択が極端だなって思う。「兄として弟を支える」って一緒にテニスしたりお勉強教えてあげたりとか、そのレベルでよくない? 家督(?)みたいなの継ぐのは弟だからちょっと引いた位置から見守り支える、っていう「それなりのお兄ちゃんルート」みたいなのあったと思うけど……。平凡な人間ならたぶんそのルートだった。でもアモンは頭とかよすぎちゃって「弟を支える最高のルート」みたいなの考えた結果としてスパイになった……って感じなのかな。で、有能だからこそ「このままだと弟の影のまま、一番になりたい→異世界で王になろう」になったのかな。有能だからこそ極端な選択になっちゃった、みたいな……。「異世界の王」なのは弟のこと自体は好きで排除できないのか、排除したところで弟がいた事実はなくならないからなのか……。
 エコーも弟を手にかけようとしたときには止めたのにその後は「王になってほしい」なのが不思議。引き止めたことを後悔してるのかな……? アモンのこと単純に好きなわけじゃなくて「王になってほしい」が一番にあるっぽい。ユベルが言った「愛する人とは世界を作るべき」が一般的な意味なら「ふたりで幸せをつくり上げていくこと」なんだろうけども(ユベルの意図は違うけど)、その一般的な意味の方の愛でもなさそうなんだよな、エコーは。アモンを王にするのに自己犠牲は厭わないわけだし。
 ……自己犠牲を厭わない点では前世時代のユベルも同じか。でも「そばにいて守るために」と「命を失ってもかまわない」の点では違うのかな。

●お気に入りの話

 せっかく全話見たし、お気に入りの話。

第1話 遊戯を継ぐ者
第167話 恩返しデュエル!クロノスVS元祖ドロップアウトボーイ

 この二話は最高だなって思う。クロノス先生、昔は苦手だったのに今は好き。カミューラ戦の「光は闇を凌駕できる」「闇のデュエルはあるべきじゃない」とかも好きです。

第9話 一撃必殺!ちゃぶ台返し
 正統派な友情&成長物語で好き。酔っ払いデッキも面白い。

第20話 恋する乙女は強いのよデッキ!
 レイちゃんの小学生でありながら高校に編入してくるパワフルさ好き。パワフルな女の子はかっこいいし自分の心に正直なところが好き。
 あとこれまで十代たちから見ると「大人」感のあった亮の年相応なところがちょっと見えるのもいいよね。

第37話 肉弾デュエル!アマゾネスのデスリング
 デュエルがめちゃくちゃ面白くて好き。三年生でタニヤさん出てきたの嬉しかった~。

第38話 水中デュエル!伝説の都アトランティス
 これは昔ゲームでアトランティス中心のデッキ組んでたから好きってのもある。海運王も面白くて好き。三年生のときに十代をプロにスカウトしに来たらよかったのになあ(断られるけど)。

第51話 VSカイザー(前編)パワーボンド×サイバーエンド
第52話 VSカイザー(後編)ファイナンスフュージョン
第179話 さよなら十代!涙の卒業式
第180話 真の卒業デュエル!十代VS伝説のデュエリスト

 一年生の卒業デュエルと三年生の卒業デュエル、どっちも好き。デュエル内容も熱くて面白い。

第64話 翔VS剣山!アニキへの熱き想いデュエル
第75話 修学旅行タッグデュエル
第76話 究極合体!レックスユニオン

 二年生の頃の翔と剣山のでこぼこコンビ感が好き。

第72話 デッキ破壊を破壊せよ
 デッキ破壊返り討ちが面白くて好き。デッキ破壊のヒヤヒヤ感はデュエルリンクス(20枚~MAX30枚デッキ)でよく味わえるやつ。

第74話 黄泉ガエル!イキカエル!デスガエル!
 ラストにちゃんとローズのそばにカエル王子がいるのが好き。この先精霊が見えるようになったりしてほしい。そんで王子様を人間にする冒険に出たりしてほしい。人間になれても「カエルのままでもわたしの王子様」になってもどっちも胸熱。

第81話 クイズデュエル!?VSナゾラー・パネル9
 楽しくて好き。こういうノリのいい話、何話でも見たい。

第91話 ワンターンキルの死神
 ロマンあるデッキは最高なんだよ。橘が最後デュエルディスク持ち変えてドローするシーンも胸熱。

第96話 相対性フィールド!十代VS天才博士
 博士が好きなのとデュエルが面白い。

第149話 魔神対決!幻魔VSエクゾディア
第150話 "ユベル"召喚!

 ユベルヨハンの怖さがMAXなのこのVSアモン戦だと思う。「二度殺してあげる」と「痛みをキミに与えてあげる」がとてもホラー。ユベルのこの「~してあげる」の言葉選びが「人間ではない存在」感ある気がする。

第155話 レインボー・ネオスVSユベル究極体
 やっぱこれが一番好きですね……ユベルをめちゃくちゃ好きになってしまった。前世のふたりをもっと見たいし、これからのふたりももっと見たい。GXの続編とか過去編とか出して。でも今の想像の余地が大きいところも好き。心がふたつある~。

 ……三話くらいピックアップするつもりが、思ったよりたくさん出てきました。今は記憶に頼って書いたので、見直したらお気に入りはどんどん増えてしまうかもしれない(笑)。

●その他こまごましたこと

 誤字チェックで自分の感想を読み返してたら気づいたこととか見直して思ったこととか。あんままとまりはないです。

 セブンスターズがアイテムを落としていってたのに結局その後はなんの言及もなかったですね。ペンダントもちょっと活躍したあとはただの飾りだったような……。あれ三年生の異世界とかで役に立てばよかったのになー。

 アカデミア倫理委員会とか大仰そうな組織も一回出ただけでその後は活かされず。光の結社のときとか何してたの?

 一年生の頃の十代は「デュエルキング」を目指している……たぶんもう表舞台にはあまり立てない(立ちたがらない)だろうなあ。

 アモンの使うカード爆弾の説明特になかったな。スパイ道具的なやつだったのかな。

 三年生見てからだと十代が冬休みとか実家に帰らないの、あんま実家にいい思い出ないからなのか……? それとも親御さんが忙しくて留守で帰るより残る方が都合がいい……? とか思いました。あと自分が「十代は好奇心旺盛だからご両親大変そう」と書いてて、ご両親違う意味で大変だったんだなと……たぶんご両親は精霊とか見えないんだもんな……。ユベルとの融合の話とか十代は親御さんに話すのかなあ……話さないかもなあ……でも歳とかとらなかったらいずれバレそうな……いやわかんないけど……普通に老いたりするのかな十代……(わたしはこの子もう不老不死になっちゃってないかなーと思っている)。
 あとな~レッド寮に入ったときの「生活に必要なものだけあるのも好きだよ」は「家族のいない広い部屋があるより生活に必要なものだけある家族のいる部屋がよかった」だったかもしれないし、レッド寮のごはんおいしいって喜んでるのは「作りたての温かいごはんはあまり食べられなかった(実家では一人で宅配惣菜ばっか食べてたとか)」みたいなご家庭事情の片鱗ここから散りばめられてたのかもしれない……。

 世界観にいろいろ驚いてたな最初は。今は「物事はデュエルで解決する」がこの世界観の基本みたいに感じてアモンみたいにデュエルじゃなく腕力使おうとすると「デュエルしないの!?」って驚くようになってしまったな。

 二年生の最初でエドが琢磨のこと「あの方」と言ってるけどその後琢磨のこと「あの方」とかは言ってない気がする。そもそも琢磨とは子供の頃から友達だし。琢磨のことを謎めいた存在として出すために最初だけ「あの方」って言わせた感がある。

 十代、二年生のネオスペースでは「子供のような純粋な心が必要」的なこと言われて三年生では「子供の心を捨てろ」って言われるの、もうちょい段階を踏むべき感がある。二年生まではずっと純粋さとか持ち前の明るさ、前向きさを求められたのに三年生でそれらが一瞬で弱点になっちゃうっていうか……段階を……踏んであげて……試練はもっと段階的に出してあげて……。

 万丈目が魂を奪われた時はタロットカードに魂が封じられる、という演出がされたのにそのカードを取り戻すみたいなのもなく、その後の洗脳されるキャラクターは特にそういった描写もなかったなあ。あの琢磨(厳密には破滅の光か)による洗脳、勝手に解けてきちゃうな? と思ったけど、全部通すとこれ「心の闇」により「光の洗脳」が解けてしまう、ってことなのかな。万丈目は「黒」を見たり十代への対抗心で、明日香戦は「怒り」とかで正気に近づいている。

 第67話で万丈目が琢磨しか知らないはずの情報をしゃべってたの、結局特に説明なかったな。洗脳時に破滅の光の意志の情報が移ってるとか、そんな感じ?

 十代が洗脳されなかったのは覇王の力(正しい闇の力)があるから光の波動の力では洗脳「できなかった」のかもなあ。破滅の光は十代がそうであることはわからなかった……のかな? でも剣山も洗脳できてないし破滅の光の洗脳力(?)ってそもそもあんまり強いものではないのだろうか……。
 よく考えたら琢磨の「運命を見通す力」みたいなの全然十代の運命(覇王であること)を見通せてなかったんじゃなかろうか。やっぱこれも光の波動と相反する闇の力の運命は見えないってことなのかな。このへんもちろん覇王関係は「まだストーリー的に明かすときではない」という事情もあるんだろうけど、記憶の封印が力まで封じてるとかもあるのかなあ。

 破滅の光が十代に未来(の可能性)を見せたとき、たぶん十代の見た影はユベルなんだけど「恐ろしい最期」って言ってたからユベルの存在を思い出せてないあのときの十代にとっては「何か化け物に殺される(または殺されそうな)最期」だったのかな。三期でユベルの姿を見たらすぐユベルとわかってたからこの時は「はっきりした姿」は見てなかったのかもしれない。

 そういや流星くん、あんなに友達になれそうだったのに結局光の結社編以降出てこなかったね……。

 エドが精霊が見えそう、というのはちらっと二年生で出ただけでその後は出てこなかったなー。

 二年生のとき居場所の欲しかった三沢は異世界で居場所を見つけた、ってことなのかな。

 一~二年生分の感想読み返すと何度も「十代に変な運命をかぶせるな」的なこと書いてる。生まれたときから覇王の宿命のある存在だったね……。わたしは序盤、十代にただの子供として過ごさせてやってくれ、みたいな気持ちが強かったんだけど、155話でそんなの全部吹っ飛んだ。155話パワーはすごい。好き。
 
 108話で「十代が悪意に傾いたら大変」「命懸けから命を粗末にする存在になってしまったら」的なこと書いてて、こんな予想は当てたくなかったなぁ。十代が万単位の殺戮(結果としては次元の移動のみで死んでないけど)起こすとかマジでびっくりしたな……。そういや覇王が超融合を作ったあと誰にも負けなかったらユベルは自力で覇王のところに取りに行ったのだろうか……? 覇王十代VSユベルはそれはそれで見たい。 
 そもそも「覇王の最終目標」はなんだったんだろ? 「力を手にしたあと」に、彼は何をするつもりだったんだろう……。十代の「力がほしい理由」は「友達を守りたい」だと思うけど、「守りたかった友達はもういない(とその時点の十代は思っている)」だからなあ……。

 アモンVS万丈目戦で、アモンは他の生徒たちにも同時にデュエルさせて自分の身を守ろうとしたけど、あれってそのまま出力上げとけば一気にエネルギー集まってユベル復活、とはいかなかったのかなあ? あ、コブラ的にはその後「息子を生き返らせてもらう」ってのがあるから大量殺人犯になるわけにはいかないのか? でもそれならコブラVS十代戦後ってどうするつもりだったんだろ? 人数多いけどヘリポートに孤立させてて目撃者みんなただの子供だからどうにかできると踏んでたのかなあ……? 実際あの子たち物理攻撃されたらなす術なさそうだしなあ……。いや本当にクロノス先生と教頭は子供にコブラを追わせるべきじゃなかったよ……。ただ、この時点だとクロノス先生たちもコブラのこと「何考えてるかわかんないけど教師だし子供に何かしたりはしないだろう」って思ってる可能性高いか……。

 佐藤先生のあたりの「楽しいだけがデュエルじゃない」っていうの、なんかこう「プロという頂点を目指す」上ではそうなんだけど、「楽しむ範囲でデュエルする」っての全然悪いことじゃないし、十代が宿命のない普通の人間だったら「競技としてのデュエル」をやるんじゃなく「楽しみとしてやるデュエル」を普及させるっていう方向の未来なんかもあり得たのかもしれないなあ。プロみたいな華々しいものじゃないけど、周囲のひとを笑顔にできるような……とか考えてしまった。

 感想読み返してたらギースに対して冷たくて自分で書いたのに笑っちゃった。でもギースあれ子供ならまだ同情できるけど大人だからなぁ……小学生くらいの子供からカード奪ったり高校生の子供のストーカーしてたりするような犯罪者だから全然同情できないよ。

 デュエルゾンビはもう少し面白い方向になってたらな……作る側は「この閉鎖空間ゾンビ映画っぽくしたら絶対面白いぞ!」ってなったのかもしれんけど……ゾンビもの的な面白さも半端に感じるんだよな……。そもそもデュエルしなかったら感染しないのかどうなのかとかいまいちはっきりしてないし……腕力解決はできないみたいな明言あったっけ……? デュエルディスク奪ったりデュエルディスクからデッキ抜いたりじゃ対処できないのだろうかとか考えてしまう。ゾンビものって「いかにゾンビに対処するのか」が面白みだから……いや、遊戯王はゾンビものじゃないけども。

 覇王のあたりで「これ十代のコスモスフィアだったりする?」とか書いてるけど融合前十代のコスモスフィア(※十代はレーヴァテイルではない)って記憶の封印でめちゃめちゃになってそうだな……。レベル1はラクガキみたいな背景で精霊いっぱいの楽しい世界、レベル2で荒廃した世界になってて振り幅すごいみたいな……そしてレベル2以降には進めない。入れないけどレベル3がもう覇王城みたいな。そもそも誰がダイブするんだ問題あるけどレベル2までしか潜れないから誰が行っても結果同じみたいな……みんなレベル1で「能天気な世界だな」って思ったあとレベル2の荒廃ぶりと絶対に起こらないパラダイムシフトの壁にぶち当たる……って考えて、十代って結局誰にも心を開いてなかったなって。心を開いてなかったっていうか、十代自身も自覚はなくて「別にオレは隠し立てすることなんもないし」って気持ちでいるけど実際は誰にも弱音をはかないし頼らないし助けを求めないし、っていう……。……ユベルとの融合って十代にとっても救いだったのでは? 誰にもヘルプを出せない十代にずっと寄り添えるのユベルだけじゃん……? そもそも十代って「覇王の宿命」のもとにはものすごく孤独で、それに寄り添うと決めてくれたユベルって本当にかけがえない存在で、でもそれは「人間としてのユベルの人生」を奪ってしまったことでもあって、でもおかげで孤独にならずに済んで……そりゃ「ぼくの愛はきみだけのもの」「きみだけを愛し続ける」って誓うくらい大切でしょって思うんだよなあ。ユベルとの融合って光の波動で歪んだユベルへの癒しの意味もあるだろうけど、十代にとってももう二度とユベルと離れなくて済む選択でもある……。わたしがふたりの融合がすんなり入ってきたのってこういう理由かもしれない。
 「ユベルの人間の人生を奪ってしまった」って書いて気づいたけど万が一ユベルが「もう覇王の守護者は無理」みたいなことになったら十代は引き止めもしなさそうだな「ユベルの人生はユベルのものだから」みたいな……。ユベルの愛の方向「愛してるから運命を共にしたい」で十代の愛の方向「愛してるから自由にしてほしい」みたいな……いや勝手なイメージだけど。

 デュエルディスクを墓標に見立てるの、最初は不思議だったけど「デッキがそのひとの魂だから、その魂を入れるデュエルディスクが墓標」なのかなーと見直して思った。

 初期の方から気になってたデュエルアカデミアのマークが入った端末、生徒手帳だったことが三年生でわかってびっくりした。ハイテク生徒手帳。テレビ電話できるし動画メッセージ送れるしネットにも繋がってる。今見ると早めに普及したスマホ感がある。まあデュエルディスクの時点でかなりSF的なんだが。そういや前作だとデュエルディスクと別にプロジェクターみたいなのちゃんと設置してて、「理屈がしっかりしてる」と思った。GXは「特に説明はないけどデュエルディスクさえあれば映像も出ることになってる」て感じ。だから逆にちょっと驚いた前作。映像出るのに理屈いるんだ……みたいな……(笑)。

 160話、オネストに「オレの中で生きろ」って言ってるけど、あれどういうことなのかよくわからない。十代の身体が精霊界と同じになってる……? いや精霊界はないか。一時的に憑依させて十代とユベルの力をちょっと分け与えるみたいな感じ……?

 十代、ユベルとの「融合」まではみんなに説明してない気がする。「魂の中にいる」や「魂の一部」と「融合」ってそう簡単に繋がらない気がする。

 160話で万丈目たちが「手を貸す」と言ってるけど結局貸せてなかったな……。ただこれ、168話~の「童実野町から人が消えてる」と「学園の生徒たちに何かあるビジョンが見えた」を十代が共有してたら、万丈目たちも学園でそれに対処しようと動くだろうし(実際に対処可能とは言ってない)結局十代は「仲間を頼ってない」んだよな……。独走する性格あまり変わってない。校長に報告したのだけはえらい。

 バイク事故後、物理ダメージは結構大丈夫そうな十代、そのへんも人間じゃなくなってそうだなあ……。なんなら肉体の怪我だけじゃなく服破れても修復されちゃったりして……。十代、百年後くらいにはカードになってそう。赤い服の後ろ姿とかで。効果はユベル召喚の魔法カードとかユベルサポート系の……(でもエターナルフェイバリットあるしな……)。うーん永続魔法でユベルのエンドフェイズのモンスターリリースの代わりにライフ支払うとか……(サクリファイスロータスとか黄泉ガエルとか墓地から復活系のモンスターカードで済ませられそう)。……あれだ! デュエルリンクスのスキル「永遠の絆」みたいなやつ! ……それって結局ユベル召喚カードでは?(ふりだしにもどる)

 そういやダークネスの時間巻き戻しみたいな能力ってなんだったの? って思って見直したらあれは「吹雪が藤原を救いたいと願う心の闇のイメージ映像」で時間を巻き戻したわけではないのか。

 藤原の「忘れられたくない」は「両親の死=両親が自分を忘れること」になってるのかな。最初ちょっとわかんなかったんだけど、「この世から存在しなくなった人は自分を覚えていない」って理屈かな。
 そういや藤原ってこれからはレイちゃんと同級生になるのかな。吹雪と同パターンだとそうなりそう。

 ヨハン、十代と別れたあと結局あっさり消えてるんだよな。その後意識がなくなったとかなのかな。

 ダークネス戦で「世界中の人がいなくなってもう十代しか残ってない」って言われるけど遊戯くんや海馬くんは無事そうな気もする。ミスターT、あの二人にどうやって勝つの?

 ダークネス戦見直してると、十代って光の波動のみならず「正しくない闇の力」とも戦わなくてはいけないのでは? 覇王ひとりにかかる負荷でかすぎんか? ユベルと融合しといてよかったね本当に。ひとりでは無理やてこれ。

 「カードを信じろ」演説で十代って「人間」が好きなんだなあと思ったりする。「ひとの心」を信じている……。「応援してくれる仲間」って言葉が出るあたり、本当十代にとっての「共に戦う仲間」は応援だけでも十分なんだろうなあ……。わたしは即物的? に「実際問題ひとりで戦ってない?」って思っちゃうけど……結局「デッキを信じること」も「応援してくれる仲間を信じること」も見えないものを信じてるんだもんなあ……。
 なんかでも、ずっと人間が好きでいられるといいけどな……とも思ってしまった……。人間を嫌いになってしまうような出来事が起こらないといいなって……。

 ダークネスから解放された時に大徳寺先生がふわ~と飛んでくけど万丈目たちがあんま反応してないし、大徳寺先生って十代にしか見えてないのか……? これまでの話で大徳寺先生が十代以外に姿を見せたことあったっけ……と今更思った。

 アニメのゴッドネオスちょっと強すぎますね……元々の攻撃力3000だし除外モンスターは任意の数みたいだし……(OCGだと元々の攻撃力2500で除外は1体のみで攻撃力500しか上げれない)。ネオス・ワイズマンもOCGだと効果モンスターだしな~。まあ融合モンスターにはネオス・クルーガーいるけど……。
 ネオスとユベルの融合はロマンある。ユベルって155話までは絶対ネオスのことキライだったじゃん? ボクがいるはずの位置になんでお前がいるんだよみたいなの絶対あったじゃん? それが融合してさらには破壊されたら「ボクを除外してネオスを呼べ」って十代に言うの最高だよね……。見直してて泣いちゃった……。まあ、OCGではその効果が強すぎると判断されたのかユベル除外でネオス復活の効果は存在しないのだが……。OCGとの違い言い出すとバブルマンの簡単ドローとかハネクリボーの貫通ダメージ無効(ハネクリボーの効果は「破壊され墓地に送られた場合」発動なので貫通ダメージは通る。デュエルリンクスでそれで十代に勝ってしまった)とかいろいろあるけど。

 四期で本当に十代以外はオシリス・レッドの子がいなくなってるけど、一年生のとき隼人が「ここからは誰も這い上がれない」って無気力になってたこと思うと、すごいよね。これって十代が目立つのと万丈目や翔による「レッドからイエローやブルーに行ける」っていう「前例ができた」っていうのも影響あるのかなーと思う。

 前作は「共にいたパートナーとの別れ」でGXは「別離のあったパートナーとの融合」なんだな……というのも思う。その点では真逆だ。

 四期のオープニング、エンディングは内容に対して明るすぎる気がする。一~二年生の時のが合いそう。でも最終回には明るくてちょうどいい気もする。
 なんかでも「忘れないよ初めての夢」とかいや十代はそれどころではないが……? ってなる。あ、でも「初めての夢」が「デュエルキング」じゃなくて「宇宙を救うヒーローになる」なら叶いましたね……これから覇王の力の持ち主としてずっとこの宇宙を守り続けないといけないので……。ユベルもいるしネオスペーシアンたちもいるし、きっと大丈夫なんだろうけど。

 そういえば本編とは関係ない話だけど、2~3期のオープニングやエンディングの曲って今だと配信してないみたいですね。少なくともiTunesではちょっと見つけられなかった……20年前はまだ配信がメインの頃ではなかったし、バンドの解散とかでもう配信できないとかあるのかもしれない……。

●『劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合!時空(とき)を越えた絆~』の十代についての感想

 これ最初に見たときはまだ二年生編の途中で見たから、「知らない精霊(ユベル)がいる……ちょっとネタバレだったな……まあそのうち仲間になるんだろうな……」って思いながら見た。なので三年生の途中でユベル出てきたとき「映画の子じゃん!?」って衝撃があって面白かったですね。
 GX見終わってから改めて見ると、十代が「万丈目グループのデータベース」とか使ってるの逆に「それどういうこと!?」ってなった。最初見たときはGX中でこの先万丈目グループになんか頼まれて~みたいなのあるのかなって思ってたけど最終回までにそんな話はなかった。卒業後になんらかの理由で万丈目グループと協力関係になったってことなのかな。それか「カードが消える事件を調べてた」っていうのが万丈目からの依頼なのかな。ヨハンのレインボードラゴンも盗まれてるし十代にとって他人事じゃない事件だよね。

 開幕から十代の身体能力と吹っ飛ばされて平気なあたり、やっぱりこの子人間じゃなくなってるな……という確信を強くしてしまう。余計なお世話なんだけどリリースなしでネオス召喚できるならネオスじゃなくてユベル召喚した方がダメージ反射で倒せたんじゃないか? あ、でもユベルに何かあったら融合してる十代にもダメージいっちゃって危ないからあんま安易に出すのはよくないのかな。
 タイムスリップもあっさり受け入れる十代と遊戯くん、異常事態慣れしている。
 最初は遊戯くんが過去に十代と出会ってていいのかなあ……? と思ったけど、逆にここで出会ってるから、入学試験の時にハネクリボー渡したのは偶然じゃなくわざわざ会いに行って渡した可能性ある。十代は偶然遅刻して遊戯くんにぶつかってるので、遊戯くんの予定としては会場で帰りとかに渡すつもりだったのでは……とかちょっと想像が広がる。あとGXの作中ずっと十代のこと気にかけてたかもしれないな……先輩感あっていいな……って思った。卒業デュエルの広場も今回の映画の場所と同じ?
 今回もうひとりの遊戯くんは「十代」呼びになってるの、年齢差の自覚の違いかな。超融合では「同世代の男の子」(十代が18歳でたぶん遊戯くんたちは16~18歳)として認識してるから呼び捨てで、GXだと「大人と子供」だからふたりとも「十代くん」て呼んでる、みたいな。GXにおけるもうひとりの遊戯くんてデッキの残留思念とかあやふやな存在な気もするが。

 遊戯くんと遊星くんとデュエルするのとても楽しそうな十代が可愛い最高。十代と遊戯くんのシーンでちゃんとそれぞれのBGM流れる演出すごいよかった……5D'sは第1話しか見てなくて遊星くんはちょっとわかんないけど、遊星のテーマ的なやつが流れたのかな。
 「遊戯さんに渡すのにフィールドがガラ空きなんてシャレにならないぜ!」て言う十代がなんか可愛かった。GXで兄貴分の十代の弟分ムーブ的な。GXでは見れない顔が見れた感じ。でも遊戯くんと十代はGXで先輩後輩的な関係性だしわかるんだけど、遊星くんがすごい二人に気を遣ってて「なんか上下関係感がすごいな……」と思ってしまった。遊戯くんはデュエルキングとして尊敬されてる、っていうのでまだわかるけど、十代と遊星はもっとフランクでもいいのでは……? 十代と遊星くん同い年くらいに見えるし、十代にはデュエルキングみたいな肩書きもないし……。まあ遊星くんが何年未来の人かわかんないんだけど、たとえば40~50年くらい未来の人なら遊戯くんと十代が70~80歳とかになるわけで、年上の人への敬意として、みたいなのあるのかもしれない……。もし50年くらいならおじいちゃんの二人とこれから会う可能性だってあるしなあ(十代は年取らないかもしれんけど)。何百年もあとの人の可能性もあるけど、それはそれで大昔の偉人への敬意、みたいなのは発生するかなあ……。

 メタ的なこというと「先輩後輩という関係だと友達のように仲良くさせる過程がいらなくてラク」とか「ファンに対して波風立たないのが先行作品の主人公を立てる関係」とかなのかもしれないけど……。デュエル構成も初見「気遣いがすごい……」って思ったもん……ひとりひとりに見せ場あり、最初に攻撃されるのは遊星、でも先輩がフォローして最後は遊星に花を持たせる、って感じになってて……先行作品への気遣いがすごい……。
 まあゲームだけどシリーズもののコラボレーション作品で一部作品の扱い悪くてモヤッとする、なんてのはよくあるから(先行作品はお飾りゲストとか、逆に新作の子が客寄せ目的で全然作り込まれてないとか……あるから……)、各作品に対して気遣いがある作りなのはいいことなんだけども。でもなんかもうちょいフランクでもよくない? まあ仲良くなる暇もないスピードで話が進むから仕方ないんだけど。

 約50分(エンディングとか抜くとたぶん実際は45分くらい)の映画なので、十代も遊戯くんも出会って即遊星くん信用するのちょっと無理あるのでは? というくらい急ぎ足。でも精霊が見えたりする者同士感じるところがあるのかもしれない、と解釈しておけばいいのかな。即座に信用されることについては遊戯くんが未来に行く方が違和感がない(なにしろデュエルキングなので)だろうなーと見ながら思った。ただ過去から未来に向かう理由ってあんまなさそうだ……遊戯くんが未来に誘拐されるとか……? でも今度は途中で十代を拾う理由付けが必要になるからやっぱ未来→過去のがストーリーはスムーズになりそう。

 融合解除は遊戯くんの伏せカードっぽいけど味方の伏せカードは内容見える&任意で使えるシステムなのかな。十代がクリボーを呼ぶ笛で遊戯くんにクリボー呼んでもらうのよかったな。「遊戯さんデッキに絶対クリボーいる」っていう十代の信頼感っていうか。そういや今回精霊のハネクリボーは出なかったような。十代がユベル、ファラオ、大徳寺先生で一人で三人連れてるからか。
 ところで十代がデュエルディスクのボタンをポチっと押すの、あれ押して使うんだ……って思った。GXだといつも「リバースカードオープン!」とか言うだけでボタン押してた覚えがない……音声認識で宣言したら発動するものだと勝手に思っていた……。

 三人が集まったところで「キングオブデュエリストが揃っているな」とパラドックスに言われるけど十代にはその称号ついてないのでは……将来的につくってこと? 異世界で覇王やってたし旅してるうちについたりする……? でも十代の活動は「人間の歴史」には残らない気がするんだよなあ……。遊星くんもパラドックスを追って十代に出会っただけで十代自身に会いにきたわけではないし。

 滅びの未来の話って十代は二回目(GXダークネス戦)だね。もちろん未来は変わる可能性があるけど、別方向から二回滅びの未来を見せられてんだなあ……。

 細かいことだけど、DM(ミレニアムアイ喪失以降)とGXで見えなかったペガサスさんの左目がちらっと見えてミレニアムアイのままになってるの、変では……? まあ何か義眼とかはしてるんだろうけどもミレニアムアイと同じかたちにはしなさそう……。あと十代の服が最後ハイネックじゃなくなってる。十代はデュエルリンクスで「遊城十代」の上着の裾とかもちょっと違ったりしてるな……まあGXの時から上着の裾はなびいて映えるシーンでは伸びるとこあったけど……(笑)。

 またこういうクロスオーバー作品見たいな~。作るのは大変だろうなって思うけど。世界観も絵柄も作品ごとに結構違うし。今は8作品? あるみたいなので、8人登場したら普通に1時間映画にするのは無理そう。オムニバス短編で2人タッグ×4を各20分くらいなら現実的だろうか……などと考えてしまった(笑)。

●感想を書き終わった感想

 途中で「わたしはなんで全話感想書こうなんて思ってしまったんだ……」って思ったけど全部書けてよかったです(笑)。感想書くこと自体は楽しいですが、全180話は大変ですね。
 これはプレイ日記書いてた時もそうでしたが、「○○の話は第何話だっけ?」って思ったときに自分の書いたものを読み返したら探しやすいし、ストーリーとかちょっとわかんなくなった時に流れの確認もできるから便利。あと初見の印象と見直した時って違うから、読み直しながら「あのときこんなこと思ったんだ」って自分の感想なのに思ったりします。
 たぶん11月? あたりからずっと書いてました。なんか、アニメ見終わったときより書き終わった今がちょっと寂しい気がする。アニメはこれから旅が始まるって終わり方だったから寂しいと感じなかったけど。
 いつまでも細かいことがふわふわ出てきたりするんですがとりあえずこれで終わりです。書き足したりするかもしれないし、しないかもしれない。