感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

漫画『ちいかわ』感想

 ちいかわのアニメ見てから「原作漫画も読みたい!」と思って買いました。面白い! 可愛い! ときどき怖い! そして読むほど世界の謎が深まる……。
 漫画だけじゃなくて一緒に並んでたシールブックも買ってしまいました。可愛い~。

 以下ネタバレ感想です。

・物語中では個人名が呼ばれない
 最初のキャラクター紹介のページには名前があるけど、物語中で呼ばれることはないなあと。この物語を読む側のために名前がついているだけで、作中世界の中では「個人名」というものが存在しないのではないか……? と思いました。

・うさぎは意外とおとなびてる?
 アニメを見たときはうさぎが一番子供なのかな、と思ってました。でも、ちいかわが苦戦している草むしり検定の3級を持っているし、すごくパワフルだし、意外とおとななのかな、と。うさぎ、自由でマイペースを崩さない感じで好きです。メイン三人組全員好きだけど、あえてひとりだけ選ぶならうさぎが好き。

・鎧さんたちは「大人」でちいかわたちは「子供」なのだろうか
 アニメを見ていた時にも思ったのですが、鎧さんたちがちいかわ世界の社会を維持する「大人」でちいかわたちは「鎧さんたちに見守られている子供たち」なのかなあ……と思いました。鎧さんたち、労働の管理とか、治安維持とか、エンターテイメントの提供とかやっているぽい。ただ、労働の中に討伐あるので、それほどしっかり守ってるわけでもないのかなあ……あ、でも三ツ星の時みたくちいかわたちを捕食するタイプの生き物もいるから、普段から討伐させてないといざというとき逃げられないから必要なのかな。草むしりだけじゃなく討伐も資格制にした方がいいのでは……。それとも草むしりみたいに資格ありの討伐もあるのかな。エリアが変わるともっと凶暴なのが出たり……。

 そういえば、草むしりって最初は「子供にお金を渡すための事業」かと思ってたらハチワレが資格取ったあとに「地域一帯を腐らせるような危険な草があるから草むしりしないといけない」と判明してびっくりした……。もしかして、普段ちいかわたちがいるエリア以外って、たくさん危険な植物とか生えてるのだろうか……。

 あとなんとなくだけど、むちゃうまヨーグルトの賞品の家って、弱めの個体(あるいは種族)の子を保護するためのものなのでは……ネコ族やうさぎ族は筋力あるけどちいかわ族(仮)は筋力が低いとか……。まあ「族」っていっても今のところネコとうさぎは一人ずつしかいないですが……。「実在する動物(ネコ、うさぎ、ラッコ)」は強くて「架空の動物(ちいかわ他)」は筋力が低いとか……? 「種族としての筋力差」がどうしてもあるのかなあ、と考えたりします。
 そういや鎧さんって生まれた時からあの姿(甲羅あるみたいな生き物)なんだと思ってたんですが、シーサーが鎧かぶってる時に「鎧さんも鎧をかぶってるのであって『鎧状の皮膚を持つ種族』なわけではない……?」とも思って、どっちなんだろう~と気になってます。

・モモンガ
 4巻まで読んでから1巻を読み直した時にゾッとしたんですが、モモンガって本当はこの姿じゃないのでは……? モモンガ登場時の「ついにやった」「かわいこぶってやる」の台詞と、なんとかバニアの「こういう風になりたいやつがいる」、「杖」の回の姿が変わってしまう「呪い」、なんかその辺のもろもろが繋がってるんじゃないかな、と……。で、「返せ」の回で追ってくる獅子みたいな子、あの子が本来はモモンガで、魂の入れ替えとかされてしまったのでは……?  最初に読んだときは、モモンガが獅子みたいな子の食べ物でも横取りして追いかけられてるのかと思ってたんですが、「モモンガが本来はこの姿ではない」と「返せ」が繋がってる気がする……。

・あのこ
 あのこも元はちいかわ族(仮)で呪いか何かであの姿になったのかな……? と思いました。時々過去の回想らしきコマがあるし……で、もしかして元はシール貼りでちいかわの隣にいた子……? カエルを示すシーンでもしや……と。

・くりまんじゅう
 二日酔いに迎え酒してるあたりアルコール依存じゃないか心配になるんですが……。個人的にはちいかわたちが飲酒に憧れを持つような描写はちょっとよくないと思う。無邪気に「おいしそう」って憧れてるけど危険なものでもあるから……ただこの世界はアルコールを飲むのも資格制みたいだから、資格取る時にアルコールの危険性とかを学んで、適度な飲み方できる人にしか資格出さない……とかやってるのかなあ……くりまんじゅう見てると若干不安……。

・道端の食べ物は全部星の出したものなのだろうか
 三ツ星レストランの回で、これまでに道端にあった巨大ホットケーキやプリンは全部星の出したものなのかな? と思いました。でも、それならどういう理由で地上にわざわざ食べ物を出すんだろうか……。流れ星みたいに、地上に降りてきた星が気まぐれに残していく……? それか、ちいかわと三ツ星たちみたいに降りた時に行き合った子と何かあってお礼に置いていったもので、お礼された子が食べきれないものがいろんな場所に残ってる……? それか星の光と地上の大気とかが化学反応起こして食べ物ができあがるとか……。でも地面に埋まる無限炊飯器なんかは星の光は関係なさそう。そもそも自然現象として食べ物が発生する世界みたいだから、星関係なく自然発生してる食べ物と星の出した食べ物が入り交じってるのかもしれない。

・擬態型と友好型
 最初に「擬態型」って言葉が出たときびっくりしたんですが、討伐に出てくる虫や獣だけでなく知恵があるタイプの捕食動物(?)がいるんだ……。グーチョキパーの擬態型とカブトムシの擬態型、共通して「白い顔」があるけどあれがちいかわ族を捕食するタイプの種族なのかなあ……?
 あと擬態型カブトムシは前に出たカードガチャのキャラクターに似てるけど、関係あるのかなあ……。封印されたのが大昔だから、カブトムシが人間世界の「ドラゴン」みたいな架空の動物だと思われてたとか?
 そもそもこの世界って『文献』的なものどのくらい残ってるんだろうか、ていうかそもそも歴史の編纂的なことやってるのかな……? 国どころか村というほどしっかり集落を作ってる感じもない(むちゃうま懸賞の家は集まってるけど)のであんまり人間世界と比べすぎても理解できないのかなぁ。

 ……と、そんな感じで読むと謎が深まる本でした。5巻の発売も楽しみです。