感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

わるい王様とりっぱな勇者

タイトル:わるい王様とりっぱな勇者
メーカー:日本一ソフトウェア
ジャンル:RPG
機種:Nintendo SwitchPS4

※Switch版をプレイした感想です。

ストーリー:かつて魔王だった「王様ドラゴン」に育てられている勇者の娘「ゆう」。ゆうは実の父に憧れ、りっぱな勇者になるのが夢。暴れる魔物をおとなしくさせたり、魔物たちの暮らす村でひとだすけをしたりして、ゆうは勇者を目指す。

↓追記:こちら、プロモーションムービーです。絵本のような世界観が可愛いです。

www.youtube.com

 志方あきこが主題歌および挿入歌、エンディングテーマの3曲を提供しているので買いました。サントラつきの限定版を購入。わたしのクリア時間は約25時間、サブイベントのひとだすけは全回収、魔物図鑑やトロフィーは穴ありです。やり込むともっと遊べると思います。

●良かった点

・やさしくて少し切ないストーリー
 全体的に絵本のような雰囲気で、やさしく切ないストーリーです。メインストーリーもサブイベントも時折涙ぐみながらやっていました。
 ただ意外性はほとんどないというか、あらすじやキャッチコピーから想像した「そのまま」のストーリーだったなと思います。期待を裏切らないという意味ではいいのですが。

・音楽が素敵
 志方あきこの歌曲も、他のBGMも素敵でした。
 BGMは戦闘曲など笛の音が印象的でした。お気に入りは蜜結晶の森のBGMの『蜜結晶の獣道』です。笛の音とドンドコ鳴る太鼓が好き。
 志方あきこの曲だと『ティルッカ』が特に可愛らしくて好きです。主題歌の『星のヨスガ』は切なくてうるっときます……。エンディングの『まなざしは光』は、希望を感じる爽やかな歌です。

・キャラクターや魔物のデザイン、背景も可愛い(一部除く)
 キャラクターがみんなデザインが可愛いです。主要キャラだけでなく、村人たちも、出てくる魔物もみんな可愛い! 背景も木や花などが可愛いし、村の家とかも可愛いです。背景もやっぱり蜜結晶の森が好きです。おいしそうに見えるからですかね(笑)。
 ただしあるダンジョンは除く……ネタバレになるので伏せますが、あそこは怖い……それまでが可愛い背景、魔物だった落差もあって「怖い……早くここ抜けたい……」って思いました……。

・オートセーブが親切
 マップの切り替わる移動、イベントの進行などでオートセーブしてくれます。うっかりセーブを忘れていたのに強い敵に当たってしまい全滅した時も、すぐやり直せるので安心です。即死攻撃してくる敵や、一度にたくさんの敵が出たときなどに何度か全滅しました……。警戒して挑むボス戦よりも、マップを歩いていて何気なくぶつかる敵の方が厄介だった印象……(笑)。
ただしこのオートセーブ、現在(2021/07/09)は「泉の移動のオートセーブ」で進行不能になるそうです。
 2021年7月20日よりNintendo Switch™版『わるい王様とりっぱな勇者』のアップデートパッチ1.0.2が配信されたそうです!
 詳しくは公式サイトをご確認ください。
https://nippon1.jp/consumer/waruiosama/

・ひとだすけの目標がわかりやすい
 複数のひとだすけを同時に受けても、目標を任意で切り替えることが出来てマップに目的地が表示されるのがとても便利でした。何種類かアイテムを集めなくてはいけない時も右上に表示される目標にチェックマークがついていくのもわかりやすくて助かりました。

●悪かった点

・移動速度が遅い
 走ってもそんなに移動速度が速くないので、途中から移動するのが億劫になりました……。なるべく同時にひとだすけを受ける、村に戻れるふしぎなパンくずと泉の移動を駆使、などなるべく移動が少ないように考えてやってました。歩くよりは速いんですが、走るスピードがもう少し速い方が良かったなあ……と思います。ひとだすけのストーリー自体は面白いんですが、移動速度が遅い+あちこち移動が必要、で最後の方ちょっとサボろうかなと思ってしまいました(笑)。いや、全部やったんですが。

・パーティーが最大2名、入れ替えは場所が限られる
 せっかく3人仲間になるのに、パーティーが最大2名(ゆう+誰か、つまり連れていけるのは1名)なのが寂しいです。入れ替えるにも、毎回山の住み処まで戻らないと入れ替え出来ない。戦闘で敵は5~6体出るのにこちらは2名なので、ちょっと油断すると全滅しかけたり……。戦闘が2名なのはともかく、入れ替えはメニューから自由に出来たらよかったのに、と思います……。
 あと「特別なしかけ」が特定の仲間を連れていないと解けないので、見つけたしかけと仲間が一致しない時はしかけの場所と種類を覚えてダンジョンを何度も行ったりきたりしないといけないのも、前述の移動速度の遅さもあいまって「面白い」よりも「面倒だ」と感じました。

・マップ機能が微妙に不便
 基本的に見やすいマップだと思うんですが、「将来的には通れるけど現在は進行不能」という場所には通行止めマークのような表示があればよかったな……と思います。ストーリーで初回に行くときには覚えてるんですが、ひとだすけで再度行ったとき通れると思って向かったら通れなかった、みたいな「無駄足」を何度かやってしまい地味にストレスでした。
 特別なしかけもどのキャラが行けばいいのか表示して欲しいです。コンコ→牙、フローラ→傘、サカサ→ナイフ、 みたいなミニマークがあればな、と。

・オート戦闘や戦闘速度アップがない
 結構雑魚戦が多いので、全員通常攻撃するオートボタンとか、戦闘速度アップ機能とかあればよかったなあと思います。

・「もちものを見る」の不便さ
 「もちものを見る」という、「現在所持しているアイテム(道具、武器などの装備品、イベントアイテム等)を見る」機能がありますが、そのページから「回復薬などの道具を使う」「装備を変更する」などは『出来ない』。これはチュートリアルでもわざわざ「このページからは出来ません」と説明されました。地味に不便なところです。
 あと、この「もちもの見る」では基本は入手順に並ぶアイテムにソートをかけることが出来ますが、アイテムを使用する「どうぐ」のページではソートが出来ません。序盤、在庫が切れたのでお店で買った「体力の実」(体力20回復)を使おうとして誤ってその時貴重だった「癒しの実」(体力50回復)を使ってしまったことが……(買ったばかりの体力の実は最終行にあり、一番上にある癒しの実を使ってしまった。「もちものを見る」でソートすると体力の実が一番上になる)。 「どうぐ」ページでもソート機能は欲しかったです。装備のページにはソートあるのに……。

・町がもう一つくらいあってもよかった
 町(というか、村)が最初に行く「魔物の村」しかありません。人間の町も行けたらよかったなーと思います。蜜結晶の森に集落があるけど、ただ蜜ハチ、蜜クマが住んでるだけで町って感じではないので……。

・クリア後要素は特にない
 RPGによくある「クリア後ダンジョン」みたいなのはなかったです。二周目引き継ぎもありません。世界観とか好きだから、もう少しあってもよかっなあと思いました。

●まとめ

 結構悪い点も書き連ねてしまいましたが、全体的に可愛い雰囲気のゲームで楽しかったです。コンコが好き。