とにかく好きを語りたい

好きなものをとにかく語ります。今は『ミュージカル刀剣乱舞』の感想がメインです。

【ネタバレ】にっかり青江単騎出陣 5/15ライブ配信感想

 見た直後に半分くらい書いてて、ちまちま書き加えて気がついたら一ヶ月半経ってました。

●開催されてよかった
 無観客ですが無事に開催されてよかったです。無観客配信の発表がされる前は配信含め中止かなと思っていたので……。

 にっかり青江単騎出陣、最初の発表を聞いた時は「怪談話とか講談とかやるのかな……?」と思いました。加州単騎と髭切膝丸双騎は、片やライブ、片や刀の持ち主の物語の再現、だったのでにっかり単騎も双騎みたく「にっかり青江にまつわる物語(元主の話とか)を怪談話や講談風にやる」みたいな内容かな、と想像したのです。
 しかし実際見てみたら「にっかり青江の修行物語」でした。自分のことを話すのが苦手という青江が、真正面から自分の内面と向き合い、問答し、受け入れる。一人二役のシーンが本当に凄まじかった……。完全に「一人芝居」だったのもすごい。脇役も黒子もいない、舞台の上にずっとにっかり青江一人。

●物語の流れメモと感想

 まず最初に、刀の突き刺さった舞台と幽霊のいる背景がとても素敵でした! 怪しい雰囲気でまさににっかり青江! って感じでした。物語が始まる時に幽霊がスッ……と音もなく動くのが、初っぱなからヒャッと怖くなりました。いや動くと思わなくて……。

・青江登場→新曲

 怪しい雰囲気の歌で好きです。青江っぽい。刀剣男士とは何か? という、「自己への問い」。始まりから終わりまで青江の自己探求の物語……。

・かざぐるま~講談~かざぐるま

 石切丸の綴った『葵咲本紀』から、伏見に向かう前の物吉(鳥居元忠)と家康の語らいと、伏見城の戦いを講談風に語る。そして「鳥居元忠」としての役割を終えた物吉を見て旅に出たくなったことを告白。

・本丸の仲間への挨拶

 本丸の仲間たち一人一人に一言ずつ挨拶していく。一人芝居なのに、「誰がそこにいるのか」名前を呼ばなくてもわかる……。「君たち新選組のように修行へ行く」という言葉、素直に受けとれば結びの響の四人なんだろうけど、時間軸によっては加州清光も含まれるのかな……?
 みほとせ組を最後に持ってくるのが……やっぱり一番一緒にいた時間長いもんな……五十年とか? かなり長く六人でいたもんな……とこの時点でうるっときてしまいました。

・主への修行の申し出~舞

 気持ちを舞で表現するのが刀ミュ本丸! 音楽は和楽器的な音もあるのに舞は洋風? なんか、双騎の巣立ちの舞や鶴丸の舞がなめらかな動きなのに対して、青江の舞は緩急激しく「鋭い」って感じがします。時々入るカクッとした動きはちょっとロボットダンスっぽい。
 しかし主に「帰ってくると約束してほしい」と言われて「約束は出来ない、折れるかもしれないから」と返す青江の素直さ……。嘘もごまかしもなく「折れるかもしれないから」……。これ、「安易な約束はしない」って、歌合の講談を思い出します……約束を守るためには命をかけないといけない、だけど今から自分は命をかけた旅に出るから約束をすることは出来ない……ってことなのかな、と……。

・旅先で子供と遊ぶ青江~新曲(手拍子)

 青江って子供が好きなんだなあと感じる一幕。
 新曲は手拍子や手振りで観客も参加できる曲。双騎のえおえおあといい、観客が声を出したり出来なくても「一緒に歌える」歌を入れてくるの、嬉しいです。今回は無観客配信なので、ちょっと寂しいですが……。

・みほとせの思い出を語る~瑠璃色の空~てのひら

 赤ん坊をあやす仕草がみほとせの序盤を思い出します。四年ぶり? の『てのひら』……一人で歌うと少し寂しくも感じますね。「このてのひらで掴めぬものはない」か……みほとせの舞台上では歌われなかったけれど、幼い家康・信康と過ごす間に共に歌ったこともあったのかな……。

・遡行軍との戦い

 背景に遡行軍を映し出しての戦闘表現。途中、みほとせの終盤で石切丸がとりつかれた力に青江も惑わされそうになるけれど、自力で振り払って「これでは石切丸に叱られてしまう」と反省する。青江の戦いは「遡行軍」との戦いだけでなく「自分の心」との戦いでもある。そしてその戦いは「自身の来歴にある『幽霊切り』の逸話」にまで繋がる。

・幽霊との問答

 ここが一番凄まじかった……。ゲームの極の青江の真剣必殺では幽霊が出てきますが、その幽霊はこんな激しい問答の末に青江の中にいる……。一人芝居ならではの一人二役と「己(の中の後悔、かな)との問答」がすごく相性がいいというか。修行というテーマと「一人芝居」という形式がカチッとはまっていると思いました。対話、そして受容。
 最初に幽霊の声がしたときに「女性の役者さんの声を録音で流してるのかな」と思ったら後で青江の声と気づいてびっくりしました。芸達者……!

 でもなんで『にっかり青江』は「幽霊を切ったこと」に罪悪感があるのかということが気になりました。号のつく刀というのはあまりないわけで、「切れ味や逸話から名前がつく」っていうのはその刀がとても評価されたということなのだから、自慢に思ってもいいだろうに。青江にとってそれは『後悔』なんですね。髭切、膝丸なんかは自分が斬ったものに対して誇りを持っているけど、青江の場合は逆。これ、サムライ的な価値観として「保護すべき対象の女性や子供」を斬った、っていうのが悩みなのかな。髭切、膝丸は鬼とかあやかしとか「人間に仇なすもの」を斬ったのでそれを誇りに思うけど、青江は「本来なら守らねばならないもの」を「幽霊とはいえ斬った」ので悩んでいる……のかな? いや、幽霊も人に仇なすもの側じゃないかな、ってわたしなんかは思うけども。わたしの感覚からすると「人間は死んだらあの世的なものに行くので幽霊としてこの世に留まってる時点でなんらかの邪念がある」と思ってしまうんですが、刀剣乱舞の世界観としては「無害な幽霊もいる」という設定なんですかね。青江も「悪霊は斬ってもただの幽霊までは斬らない」と言ってるので、青江の主観としては「(害はないものなのに)幽霊を斬った」って感覚なのか。しかもそれが女性や子供だったから二重につらい、なのかな。「幽霊になるほど無念のうちに死んだ女性や子供」ってなんらかの被害者の可能性が高そうなので「幽霊になってしまったなんらかの被害者をさらに斬ってしまった」という感じなのかな……。そう思うと青江の嘆きも理解出来るかも……。

・手紙

 手紙の読み上げと極衣装の一部が映る演出がとても素敵! これを機に青江の手紙を読み返しましたが、このあっさりした手紙の裏でこんな苦行を越えてきたのか……表にはあまり自分の感情を出さない青江らしいな……と改めて思いました。

刀剣乱舞~にっかり青江単騎出陣

 新しい衣装のお披露目と共ににっかり青江単騎バージョンの刀剣乱舞! また新しいアレンジバージョンの『刀剣乱舞』ですね。極の衣装も好きなので見られて嬉しい。本公演で活躍するところも早く見たい! と思いました。

・カーテンコール~あなめでたや

 本当なら、ここで拍手喝采なのに……と思うと少し寂しかったですが、無観客配信というかたちでも見られてよかった、と思いました。
 『あなめでたや』はとても好きな曲なので歌われたことが嬉しいです。序盤には「戦力が増えることは喜ばしいことじゃない」と言っていた青江が、強くなって帰ってきて『あなめでたや』を歌ってくれる。先行き見えない戦いの途中でも、「今このとき」をめでたや、と歌ってくれる。聴きながら、泣けてきてしまいました。
 この曲、ダンスもなんだかかわいいですね。特に、マントを手で広げて左右にステップするところ、かわいいなあと思いました。

●その他思ったこと

 CDとBDまだかな!? って思いましたが、たぶん全部の公演が終わってからですよね。BDは普通にでると思いますが、CDは出るのかな? 理想は双騎みたいに既存曲のソロもCDにしてくれることですが、無理なら新曲だけでもCDにしてほしい……。
 全国的に回る予定のようなので、近くの公演は是非見に行きたい……! 自分の体調とかCOVID-19の状況とかいろいろ制約はありますが……。