感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

【アニメ版】赤ちゃん本部長

 放送楽しみにしてました! アニメ版も面白かったです! 本部長の声がすごく渋い(笑)。
 あと、声や音楽がついて演出されるとウルッと来てしまうシーンもありますね……特に後半……。セクマイ当事者としては橘部長の言葉にちょっと傷つかなくもない……。
 今回アニメで見て思ったのは、本部長の思考が結構先進的(先進、は少し違うですかね? 寛容性がある、といいますか……)なのは、彼自身もいわゆる「ストレートな道」は歩いてないからなのかな、と思いました。19歳で親になって、結婚も離婚もして、アニメだと触れられなかったですが、原作では現在の会社も途中入社でしたっけ。人生は人によって千差万別のはずなのに、でも「小中高を無事通い卒業し、そのままあるいは大学や専門校に行ってから就職。将来的には結婚して子供を持つのが幸せ」という固定観念も、まだ強く存在している。本部長は一度そういう「ストレートな道」から外れた人だから他人の人生を否定したりしないのかな、と思いました……。というか、わたしも若い頃から持病あったりして思うんですが、いわゆる「ストレートな道を歩めた健康な人」って、「そうではない人がいる」ことをそもそも理解できない、いや「眼中にない」のが近いのかもしれません。このアニメでは橘部長がその代表者として描かれてますが、自分のこれまでの人生には「見えなかった人たち」、だから「そうではない人が存在する」ことに混乱し「存在すべきでない」と思ってしまうのかな……と思いました。わたしは自分の立場上西浦たちの方が親近感あるし、彼らのこと悪く言われるともちろんいい気分しません。でもアニメを見て橘部長にも別の苦しみがあるんだなと思ったりして……。文字としてさらりと読んだ言葉も、動きや声や音楽がつくと、「そこにある苦しみ」としてより迫ってくるのかもしれません。漫画で読むのとアニメで見るので、自分の受け取り方も変わるのだな……と思いました。

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harmonia.hatenadiary.com