感想等雑記

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【ネタバレ】髭切膝丸双騎出陣2020 10/3昼公演 感想

 久しぶりの双騎出陣……前回見たのが9/2なのでほぼ一ヶ月振りです。ちょっといろいろあって疲れていたので、ギリギリまで見ようか迷ったのですが、自分の書いた感想を読んだら一気に見たくなって配信購入しました。

 今回は、みんな透明マスクをつけてます。空中への飛散防止にそれほど効果はない、なんて話を聞いたことがあるのですが、これは空気中への飛散より演者さん同士の飛沫感染を防ぐ目的なのかな? と思ったりします。舞台が以前の会場より広そうです。

●三回目を見て
 箱王の演技に磨きがかかっている気がします……子供時代の演技が本当に子供みたいで、箱王が悲しむ姿に泣けてきてしまいました。何度も見ているのに、感じ方は見るごとに変わります。今回は箱王の出家くらいまで泣きながら 見てました。
 今回、巣立ちの舞がとてもきれいでした。今回はほぼほぼフルで舞が見られたと思います。兄者の舞はしなやかで、弟の舞は兄者に比べ力強さがあるように感じました。舞が本当にきれいです。ブルーレイの収録も舞がたくさん映ってるといいな……前回のブルーレイはあまり映ってなかったので……。
 仇討ちのシーンは、今回動きがよく見えたような気がします。殺陣がかっこいいです。最後の木の棒、あれ柱(?)が切れたのを拾って使ってるんですね。今まで出所がわかっていませんでした。
 ラストは何回見ても悲しくなります……。『再びの雁が音』と届かない手。届かないのはわかっているのに、毎回悲しくなってしまいます……。

 二部は楽しい気持ちになれます。
 膝丸のアモーレが最初はあんなにびっくりしたのに、今はすごくハマっているように感じます。膝丸は何事にも真面目そうなので、だからこそストレートに愛を伝える歌がハマるのかもしれません。
 今回、兄者のエンドレスナイトが、それまでとパキッと空気が変わったように感じました。背景は和風なのに雰囲気は西洋建築のバルコニーで夜空の下で歌っている、みたいな……。あと、三日月のエンドレスナイトは静かに愛を伝える感じだけど兄者だと強めに伝えている感じ? この違いが、つはもので主に対して真意を隠そうとした三日月と素直に伝える髭切の違いなのかな……。

 最後の挨拶で、「一緒にこの困難を乗り越えていこうね」という言葉が、心にずしりときました……。他の公演でも「また必要なら呼んで欲しい」「そばにいる」と刀剣男士たちは言います。その言葉を嬉しく思うと同時にどこか「ただの定型文」と感じていました。日常生活で「またね」という言葉に、いちいち「じゃあ次は何月何日に会おう」と言わないように。でも今回はその「定型文」、「軽いもの」と感じていた言葉が、「重さのある確かなもの」として心にずしりときたのです。
 天狼傳が始まったときには、まさか三日で見られなくなるなんて思いませんでした。双騎も順調に兵庫公演が終わったときは、このまま東京公演も無事終わると思ってて。『困難』は彼らの上に確かに振りかかっている。そしてわたしも、日々の生活に気を遣うことや神経を尖らせることが増えて……意識しないようにしていても、つらいことは多いです。だから「一緒に乗り越えよう」という言葉がとても響いたのだと思います。

 この公演を見る前は、「疲れてるし、見るより休んだ方がいいのかな」「もう二回も見たわけだし」と迷っていたのです。でも、見たらとても感動して、本当に「見てよかった」と思いました。何回見ても、その度にわたしの感じることは違うし、疲れていても元気をもらえます。演劇は今とても困難を抱えている。でもこうして感動や元気を届けてくれる。本当に見てよかったし、無事に公演がされてよかった。このまま千秋楽まで無事に公演できますように。