感想等雑記

感想とか日記とかを書きます。気まぐれ更新です。

サトコとナダ

タイトル:サトコとナダ
漫画:ユペチカ
監修:西森マリー

全4巻

 『サトコとナダ』はアメリカでルームシェアをする二人の留学生、日本出身のサトコとサウジアラビア出身のナダの日常を描いた四コマ漫画です。

 インターネットで発表された漫画で、無料で読むことが出来ます(2020年9月現在)。

配信サイト↓
https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/SATOKOandNADA/

 わたしも最初はネットで読み、とても面白くすぐ単行本を全巻買いました。単行本には書き下ろしの漫画も収録されています。

 イスラム教徒、というとわたしは「コーランの教えを守って生きる敬虔な人々……」という抽象的なイメージしかありませんでした。この漫画に描かれるナダは明るく活発な女性です。漫画の中でサトコのモノローグに「イスラム教徒の女性は物静かな人と思っていた」とありますが、おとなしい人も活発な人もいる、そんなごく当たり前のことに改めて気づかされました。
 漫画の中では、ニカブやヒシャブなど女性のイスラム教徒の身につけるものの違いや、祈りを行うこと、ハラール(食物規制のあるイスラム教徒が安心して食べられるもの)などが、サトコとナダの交流や日常を通してわかりやすく描かれています。文化や価値観の違いに驚いたり、その違いが面白かったり、切ない気持ちになったり……二人とその友人たちの日常をいつまでも見ていたい、そんな気持ちになりました。しかし二人とも留学生で、いつかは自分の国に帰ります。二人の別れが描かれる最終巻では涙が出ました。

 イスラム教についてあまり知らなかったので勉強になりました。もっといろいろ知ってみたいです。わたしも信仰を持っているので、一日に五回お祈りのあるイスラム教は神様と向き合う時間がたくさんあって素敵だなと思いました。いやわたしも自分で時間を取ってやればいいんでしょうけど……すぐ自堕落な生活をしてしまうので、ナダはすごい……。