●第一部
こんな悲しいソーシャルディスタンシングある????
……と第一部見終わって真っ先に思いました。前回は、転んだりふらついたりした弟に兄が手を差しのべることが何度もあって、最後は弟が兄の肩をしっかり抱いてその死を見届けて、兄の身体が床につかないように自分が下になる……という演出で、復讐心に燃えながらもお互いへの深い愛情がある……と感じる兄弟でした。今回、ほとんど互いに触れあわず少し距離を取っています。そもそもは感染症対策として物を渡す、手を取り合うというのを最低限にするためでしょう。でもそれが、より二人の復讐心が激しくなったように感じました。兄は弟を助け起こすこともなく厳しく振る舞い、弟もまた『自ら』木刀を手に取って復讐を誓う……前回の筥王はもう少し甘えん坊のように思いましたが今回は切り替えも早い……?
最後の、互いの手が届かない兄弟がとても悲しくて……本当、こんな悲しいソーシャルディスタンシングある????
最期のシーンで五郎が「兄上!」と呼んでから「兄者」と呼び直しており、幼い頃を思い出してつい「兄上」と呼んでしまったのかな……と思いそこも泣けました。もしかしたらミスで他の公演だと最初から兄者って呼ぶのかもしれないのですが……。
そういえば『いちまんとはこおう』の歌詞が少し変わっていたような気がします。他の曲も少し変わったりしてたんでしょうか。自分で気づいたのはこれだけでした。
今回、『巣立ちの舞』のカメラがきちんと舞を映してくれて嬉しかったです。BDはあんまり映ってなかったので……。
ラストの殺陣が、前回より華やかに感じました。血しぶきに見立てた花びらとかとても綺麗に見えた……。思い出していたら、また見たくなってきました。
●第二部
こっちは悲しくないソーシャルディスタンシングでした……。
コーレスやファンサがない代わりに、みんなで「手振りで」参加できる『えおえおあ』をやってくれたの、とても嬉しかったです。自宅のテレビの前で参加しました。えおえおあも、乱舞祭2017以来でしょうか。久しぶりで楽しかったです。
今回は、ソロ曲がありました。前回のアンケートに「ソロが聴きたい」と書いたのですが、似た要望が多かったのでしょうか。嬉しいです。
でも……膝丸、なんでアモーレ……? だいぶイメージが違い、三日月のエンドレスナイトのが似合うのでは……? と思っていたら次の兄者がそれを歌い出して驚きました。なんでこの選曲なんだろう……?
イメージと違って驚きましたが、他の男士が別の男士のソロを歌うのも面白いのでもっとやってほしいです。
最後の方がマイクの故障なのか膝丸の声がほとんど聞こえなくなっていました。兄者が下パートで弟が上パートなんだなと思ったり……ちょっと残念でしたが、まだまだ配信あるのでまた見たいです。
●その他の感想
全体としてソーシャルディスタンシングな舞台でしたが、違和感はあまりなかったです。殺陣も距離を取っていましたが最初からそんな演出みたいで、前回の公演がなかったら気づかなかったかもしれません。
全日配信は、途中で公演中止になる可能性もあるからやっているのかな、と最後の挨拶で思いました。刀ステの改変いくさ世の徒花の挨拶でも言っていましたが「いつ中止になるかわからない」そんなプレッシャーの中でやっているんだろうな、と。無事全公演終わることを願うばかりです。